Photo: Epic Games

アップルはエピック・ゲームズとの独占禁止法に関する訴訟を巡って「アップ・ストア」での一部慣行の変更命令について保留を求めていたが、連邦地裁は11月9日にこれを棄却したことが明らかとなっている。これによりアップルは判決に従って12月9日までに「アップ・ストア」以外の課金方法を許可しなければならないと報じられている。

連邦地裁のイボンヌ・ゴンザレス・ロジャーズ判事がアップルの要求を却下したことで、アップルは開発者が求める決済方法へのリンクを許可せざるを得ない状況となっている。アップルは判決に従い、90日以内にこの差止命令に従わなければならない。

アップルとエピック・ゲームズ社の訴訟をめぐっては今年9月10日に永久的な差止命令が出されていた。これによりアップルは現在の「アップ・ストア」の規約を変更し、開発者が他のプラットフォームの課金を利用してアプリを収益化することを制限するルールを変更することになる。

この裁判の判決は次のようになっている。「(アップルが)、以下のことをするのを禁じる。アップルが開発者に以下のことを妨げること:開発者のアプリ内での購入や、アプリに登録する際に顧客から自発的に取得された連絡先を通じて顧客とコミュニケーションを図ることに加えて、メタデータ・ボタンや外部リンクやその他の顧客を購入へ誘導する行動喚起(CTA:Call to Action)」

アップルはこの判決を不服として控訴する方針を発表すると、10月には「差止命令を実施するには複雑な事情がある」ことを理由に挙げてアプリ決済変更命令の保留を求めていた。

アップルの弁護士であるマーク・ペリーは「エンジニアリング、経済、ビジネス、その他の問題を解決するためには、数ヶ月を要するでしょう」と語っている。彼はさらに「(差止命令の内容を実施するのは)非常に複雑です。未成年者たちを守るため、開発者たちを守るため、消費者を守るため、そしてアップルを守るための方針やガイドラインが必要です。そして、説明、実施、適用できるようにガイドラインに明記しなければなりません」と述べている。

一方、イボンヌ・ゴンザレス・ロジャーズ判事はアップルの控訴を却下しており、アプリの開発者がサードパーティの支払い方法を利用できるようにすることを余儀なくされている。

マーク・ペリーがアップ・ストア以外のサードパーティのリンクをアプリに追加するには時間や労力を要する、と控訴の理由を述べると、イボンヌ・ゴンザレス・ロジャーズ判事は「(アップルは、差止命令を実施するまでに)追加の時間を要求していません」とマーク・ペリーの発言を遮っている。「アップルが実際求めていることは、差止命令を何年にも渡って延長し、3年、4年、5年と裁判全体も引き伸ばして実質的に差止命令を保留しようとしているのです」

アップルは12月9日までに裁判所の出した差止命令に完全に対応することになる。

その他のニュースとして、12月1日から配信される『アベンジャーズ』のヒーローイベント「大いなる力」に登場するスパイダーマンのヴィジュアルが公式ツイッターに掲載され、マーベルを代表する他のスーパーヒーローたちと並んでいる画像が初公開されている。

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