2月25日のリリースに先駆けて、アクションRPG『エルデン・リング』の開発者インタヴューが公開されており、ディレクターの宮崎英高が作品の見どころや「ゲームの難易度とアクセシビリティの両立」について語っている。宮崎英高はフロム・ソフトウェアの代表取締役社長であり、『エルデン・リング』のほか、『ダークソウル』シリーズを手掛けている。
1月29日付の『プレイステーション公式ブログ』で宮崎英高のインタヴュー記事が公開されており、インタヴューの中盤で宮崎英高は「ゲームの難易度やアクセシビリティの両立は、同社の特徴である難易度を『エルデン・リング』で調整・維持するのにどのような影響を与えましたか? この点を開発チームは重要視していましたか?」という質問に対して答えている。
宮崎英高は開発チームがこの点を重要視していると明言した上で「これはもっともな議論だと思います」と述べて、次のように続けている。
「私たちのゲームに対するアプローチは、プレイヤーが逆境を乗り越えられるように設計することだと感じています。プレイヤーには機転を利かせ、ゲームを研究し、何が起きるかを記憶して、間違いから学習してほしいのです。ゲームが理不尽に難しいと感じてほしい訳ではなく、むしろ困難な戦闘でも勝機があり、ゲームを進められると感じてほしいのです」と宮崎英高は語っている。
「『(ダーク)ソウル』のようなゲームは通常、非常に高難易度のゲームプレイを連想させ、ハードルが高いと考えられていることは理解しています。ですが私たちは、これらのチャレンジを乗り越えようと何度も繰り返すサイクルそのものを楽しいものにするべく、ゲームを設計しています。なので『エルデン・リング』とゲームで楽しめる新しい選択肢については、この面で成功していることを願っています」
また、彼は「ゲームの難易度を意図的に下げるアプローチは取っていませんが、今回はより多くのプレイヤーにクリアしてもらえると思います」とも語っており、次のように続けている。
「先に言った通り、本作でのプレイヤーの進行の自由度や、チャレンジに後で戻って来られることはすべて、ゲームをリラックスしたペースで進める手助けになる要素だと感じています。さらに、純粋なアクションのみに頼らない戦略も取れます。例えばオープンなフィールドでのフィールドボスや、さまざまな状況でステルスをどう活用するかなど、プレイヤーはより主体性をもってアプローチをすることができます。マルチプレイを楽しむためのハードルも下げているため、プレイヤーには他人の助けを借りるということを受け入れてもらいたいと思っています。これらの要素から、全体的なクリア率は今回上昇するような気がしています」
さらに、宮崎英高は『エルデン・リング』は「ニューゲームプラス」や「マルチエンド」など「ファンに人気のフロム・ソフトウェアの機能」も搭載していることを明かしている。
また、彼は「ここ数年で、特に印象的だった新作はありますか?」という質問に対して、スウェーデンのヘイズライト・スタジオが手掛けた2人プレイ専用のプラットフォーム・アドベンチャー・ゲーム『イット・テイクス・ツー』を挙げている。「本当に印象に残っている」と彼は述べている。「最後まで飽きることなく楽しむことができ、開始直後から終わりまでとても新鮮な心地でプレイできたことは、同じクリエイターとしてもとても感心しました」
その他のニュースとして、『マーベル ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のシニア・クリエイティヴ・ディレクターのジャン=フランソワ・デュガが、「この作品の開発を引き受けたのは、私たち開発チームが生粋のヒーローではない『ガーディアンズ』に共感したからだ」とポッドキャスト番組で述べている。
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