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ツイッチはボットによる嫌がらせ行為「ヘイト・レイド」の対策として新たにアカウント認証機能を導入することを発表している。「ヘイト・レイド」とは大量のボット視聴者をストリーマーのチャンネルに送り込んで悪意のあるメッセージでチャット欄を埋め尽くす迷惑行為のことで、問題は増加の一途を辿り深刻化していた。

今月初め、「ヘイト・レイド」問題に抗議するためストリーマーたちが抗議活動を行っており、ツイッチは「クリエイターにとってツイッチを安全な場所にするため、チャンネル・レベルの検索フィルターを潜り抜けるアカウントの検出方法や、アカウントの確認方法の改善などに注力しています」と述べている。同社は抗議活動を受けて、電話番号やメールアドレスの認証を求める機能を新たに導入することを発表している。

新たな認証機能によりユーザーが認証済みの電話番号やメールアドレスをアカウントに登録しているかどうかを基にストリーマーがチャットへの参加を制限できるようになるため、チャンネルをより詳細に管理することができるようになると見られている。

この機能は9月30日から利用可能になっており、ツイッチ上のクリエイター・ダッシュボードからアクセスすることができる。また、電話番号やメールアドレスの認証が要求されるのはすべてのアカウント、初めてチャットを利用するユーザー、アカウント作成から6ヶ月未満のユーザー、チャンネルのフォロー期間が3ヶ月未満のユーザーとなっている。いずれの場合もVIPメンバー、サブスクライバー、チャンネルの管理を手伝うモデレーターは対象外に設定することもできる。

ツイッチの発表によると、ユーザーは1つの電話番号につき最大5つのアカウントを認証することができるため、引き続き複数のツイッチ・アカウントを持つことが可能となっている。ただし、固定電話やIP電話の番号での認証はできない。一方で、電話番号で認証されたアカウントの1つがツイッチ上で利用停止になった場合、同じ電話番号に紐づけられているすべてのアカウントが利用できなくなることも説明されている。

チャンネル・レベルでも同様のシステムが適応される。電話番号やメールアドレスで認証された1つのアカウントが、特定のチャンネルで利用停止となった場合、それに関連するすべてのアカウントが同チャンネルで利用停止となってしまう。

新たな認証システムは万全の対策に見えるが、ヘイト行為を完璧に解決できる機能ではないとツイッチは述べている。「1つのテクノロジー対策で悪意のある行為を行うユーザーを完全にブロックすることはできませんが、この新たな仕組みが常に進化を続けるツイッチの技術とツールの中で機能することで、悪意のあるユーザー数とその影響を受けるチャンネル数は大幅に減少するでしょう」

これまでにも、人気のストリーミング・ソフトウェア「ストリームラボ」が悪質なハラスメントや嫌がらせを回避するために新たなセーフ・モード機能を導入するなど「ヘイト・レイド」を巡る問題に対処するため、様々な取り組みが行われてきた。

今月初めには黒人やLGBTQ+のストリーマーを狙って「ヘイト・レイド」を行った2人のユーザーをツイッチが提訴したと報じられているほか、Vチューバーの「バフパップ(Buffpup)」がアメリカのニュース番組『フォックス5 ニューヨーク』に出演し、増え続けるヘイト行為について語ったことが話題になっている。

その他のニュースとして、ゾンビ・サバイバル・ゲーム『デイZ』でアップデートが配信され、生き残りがさらに難しくなった新たな環境脅威「汚染地域」や新要素が追加されている。

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