Photo: Nintendo

アクションFPSの『メトロイドプライム』シリーズを1作目から担当していた元開発者が、当時勤めていた開発元が任天堂の傘下に加わるまでの間にデスマーチを経験したことを明らかにしている。

元レトロ・スタジオの開発者のマイク・ウィカンはポッドキャスト「キウイ・トークス」のインタヴューで、ゲームキューブ向けに発売された初代『メトロイドプライム』の開発当時について語っている。同作の開発当時の様子については以下のインタヴュー動画の32分20秒あたりから確認することができる。

マイク・ウィカンは次のように述べている。「1時間の睡眠をとりながら48時間現場にいたことが2回あり、それ以外にも36時間仕事した日が何度かありました。(発売前の)最後の9ヶ月間は、私たちはほぼ24時間体制でゲームに取り組んでいました」

ゲームの開発者などがノルマを達成するために過剰な残業をすることをクランチと呼び、週7日労働や過酷な長時間労働などが問題となっている。実際にゲーム開発会社のCDプロジェクト・レッドでは『サイバーパンク2077』開発時のクランチが問題となっていた。一方で、インソムニアック・ゲームズの開発者たちは『サイコノーツ2』や『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』の開発時にクランチはなかったことを明らかにしている。

レトロ・スタジオの当時の職場環境はそれまで同社と提携を結んでいた任天堂が一変させたという。「ありがたいことに、任天堂は何が起こっているのかに気がつき、スタジオを買収して子会社にしました」

任天堂がレトロ・スタジオを当時の100万ドル(現在の円価値で約1億970万円に相当)で買収した後、同スタジオの社長にニンテンドー・オブ・アメリカのマイケル・ケルボーが就任し、現在に至っている。

マイク・ウィカンはこの時の開発体制の改善が良い結果につながったと述べている。「初代『メトロイドプライム』の開発後にクランチをしたことはほとんどありませんでした。確かに多少はありましたが、初代『メトロイドプライム』を開発した最後の9ヶ月間のような『デスマーチ』ではありませんでした。あの頃は最悪でした」

彼は『メトロイドプライム』の開発経緯や任天堂と共同で作業をした感想などについて語ったあとでインタヴューを次のように締めくくっている。「『メトロイドプライム』シリーズが何年にもわたってファンの皆さんに愛され続けていることに、いつも胸が熱くなります。とても光栄に思い、皆さんに感謝しています」

その他のニュースとしてプレイステーションの映像配信番組の「プレイステーション・ショーケース 2021」が9月10日午前5時から約40分間にわたって放送されており、ソニー・インタラクティブ・エンタテインメントの自社スタジオやゲーム開発の関連会社が最新情報を公開している。

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