Photo: Activision Blizzard

アメリカ司法省が国際的なプロeスポーツリーグである『オーバーウォッチ』リーグを反トラスト法違反の疑いで調査していることが明らかになっている。

eスポーツ関連の情報サイト『ドット・イースポーツ』によると、アメリカ司法省の反トラスト局は『オーバーウォッチ』リーグのサラリーキャップ制(一部の例外を認めた年俸上限制)が1890年に制定されたシャーマン反トラスト法に違反するという主張のもと調査を進めていることが明らかとなっている。

サラリーキャップ制やその罰金については過去にも議論されていたが、アクティヴィジョン・ブリザード社は議論に関して一切認識していないという。

サラリーキャップ制では、チームの年俸総額が上限の160万ドル(約1億7770万円)を超えたチームは、リーグに罰金を支払うことになる。この基準額の上限を超えてしまうと、超過分に対して2倍の罰金が課されるため、支出は抑制され、チームの経営の健全化が図れるようになっている。

シャーマン反トラスト法は、競争を制限する協定や関連市場を独占するあらゆる形態の行為を禁止している。理論的にはサラリーキャップによりリーグの公平性が保たれるが、チームが選手に支払う報酬が少なくなる可能性があるという。

『オーバーウォッチ』のプロリーグの選手は組合に加入できないため、1890年制定のシャーマン反トラスト法に違反しているのではないかとアメリカ司法省の反トラスト局は主張している。

『オーバーウォッチ』リーグは組合の代表になることで、判例法による反トラスト法適用除外を申請することができるようになる。これまでNFLやNBAなどで認められてきたこの権限は、選手の報酬に対する制限をなくすものとなっている。

『オーバーウォッチ』の販売元であるアクティヴィジョン・ブリザード社は、『ドット・イースポーツ』に対して次のような声明を出している。「我々は司法省からの調査を受け、必要に応じて協力しています」

選手組合に『オーバーウォッチ』の選手が加入できるようになることで、報酬の上限などのルールの精査も交渉の対象になる。現在の『オーバーウォッチ』リーグはアクティヴィジョン・ブリザード社が単独で所有、運営しており、同社がリーグのルールやレギュレーション(または規定)を決定している。

その他のニュースとして、元アクティヴィジョン・ブリザード社の開発者がテンセント(騰訊)と提携して、リアルタイム・ストラテジー・ゲームを制作している。アクティヴィジョン・ブリザード社のベテラン開発者であるデイヴィッド・キムとジェイソン・ヒューズは、ロサンゼルスを拠点とする新スタジオ「Uncapped Games」を設立している。

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