Photo: Neon Giant

『PUBG:バトルグラウンズ』を手がけるクラフトン社はサイバーパンクな世界が舞台のアクション・シューター『アセント』を開発したスウェーデンのネオン・ジャイアントを買収すると発表している。

クラフトン社は11月10日に2022年第3四半期の決算を発表しており、北欧の開発スタジオであるネオン・ジャイアントの買収と、同スタジオがオープンワールド型のFPSを開発中であることを明らかにしている。FPSの詳細は公表されていない。

今回の買収についてクラフトン社は「自社の開発・サービス力」への投資の一環であり、「高品質なタイトルを安定して制作する体制を確保するため」だと説明している。

『アセント』は昨年7月にPC、XboxシリーズX/S、Xbox One向けに発売されて大成功を収めている。売り上げは発売初週だけで、定額制サービス「ゲームパス」での売り上げを除き、500万ドル(約7億円)を突破している。

ネオン・ジャイアントはファンの要望に応えてプレイステーション版のリリースを決定し、米・エンターテインメントソフトウェアレーティング委員会のレーティング審査を経て、今年3月にはプレイステーション5版とプレイステーション4版を発売している。

『アセント』は人気が高い作品だが、『NME』の記者のジェイク・タッカーはレヴュー記事で5つ星中3つ星を付ける控えめな評価をしている。「ウィリアム・ギブスンの小説そのままな感じがします。彼の小説がサイバーパンクというジャンルを代表する作品だからそう感じるのではなく、ゲームの世界観が素晴らしいのはギブソン特有の美学が織りなす表現を随所に取り入れているからです。つまり、ゲームならではオリジナリティはどこにもないと言えるでしょう」

ゲーム内の戦闘システムは「良く」仕上がっており楽しめると称賛しながらも、最終的に「戦闘が終わると本当に退屈」するとコメントしている。

その他のニュースとして、11月9日に発売された『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』はイギリス国内で『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズ最多の初週セールスを記録したことが明らかとなっている。

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