Photo: Manuel Velasquez/Getty Images

ネットフリックスが新機能「ゲームハンドル」を同社のゲーム配信サービスに追加していることが明らかになっており、ソーシャル・ゲームの拡充に向けた動きと推測される。この機能ではゲームを始める際にユーザー名の設定をプレイヤーに求めている。

「ゲームハンドル」は他のゲームにも導入されているユーザーネーム機能のように、各ユーザー固有の名前を設定することで、他のユーザーにもその名前を表示する機能となっている。現在、ネットフリックスが配信しているターン制戦略ゲーム『イントゥ・ザ・ブリーチ』や『麻雀ソリティア』といった特定のタイトルをダウンロードすると、「ゲームハンドル」の作成が表示される。

「ゲームハンドル」の作成画面では「ネットフリックスでゲームをプレイするには『ゲームハンドル』が必要です。『ゲームハンドル』は各ユーザー固有のもので、一般公開されます」と表示される。他にも、「ゲームハンドル」には、ソーシャル・ゲーム的な要素として、友達をゲームに招待する機能や、ランキング機能などがあると説明されている。しかし、現段階ではこれらの機能はまだ導入されておらず、今後追加されるとみられている。

ネットフリックスの広報担当者であるクミコ・ヒダカは『ザ・ヴァージ』のインタヴューで「ゲームハンドル」について次のように述べている。「当社のサービスをより快適にご利用いただけるように日々努めています。モバイルゲーム・サービスも同様に、より豊かな体験を実現するために、様々な機能を模索しています」しかし、現時点で「他にお話しできることはありません」とコメントしている。

ネットフリックスはゲーム事業にも進出しており、複数のゲーム・タイトルを映画やドラマ・シリーズ化している。これまでドラマ『バイオハザード』や、アニメ『サイバーパンク2077』を手がけており、現在は映画『バイオショック』が製作されている。しかし、ドラマ『バイオハザード』はファンの評価が低く1シーズンで打ち切られている。

なお、ネットフリックス加入者のうち、ゲーム・サービスを利用しているのは全体の1%未満であることが調査で明らかになっており、同社のゲーム事業はまだ発展途上にあると言える。

同社は現在もゲーム事業の展開を模索しているが、2022年末までに新たなゲーム・タイトルをいくつか追加すると見られている。今年6月には米ゲーム販売会社のディヴォルヴァー・デジタルが、ネットフリックス・ゲームズに3タイトルを提供すると発表している。

その他のニュースとして、『ザ・カリスト・プロトコル』と『PUBG』を同じ時間軸上の作品にするという案があったが、ストーリー構成の都合上、困難なため実現に至らなかったことが明らかになっている。

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