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マイクロソフトはクラウド・サービス「Xbox クラウド・ゲーミング」のベータ・テストをiPhone、iPad向けに実施するため、対象となる定額サービス「Xboxゲーム・パス・アルティメット」の加入者たちに招待メールを送信したと発表している。
「プロジェクト・エックス・クラウド」としても知られる本サービスは家庭用ゲーム機やPCを必要とせず、オンラインでゲームを楽しむことができる。「Xbox クラウド・ゲーミング」はブラウザ経由で提供されるサービスとなっており、iOS版へのテスト参加者はブラウザ・アプリ「サファリ」を通じて本サービスへアクセスすることになる。
マイクロソフトは、今週初めから対象者にベータ・テストへの招待メールを送り始めている。米ニュースサイト『ザ・ヴァージ』のシニア・エディターであるトム・ワーレンは先日ベータ版にアクセスしており、自分のiPhoneを使ってサービスを体験している様子を動画で撮影し、ツイッターに投稿している。今のところ、日本は対象外となっている。
here’s a first look at how xCloud, or Xbox Cloud Gaming, works on an iPhone. Full details here: https://t.co/4QlTfCCjSQ pic.twitter.com/Td6TOKZh9d
— Tom Warren (@tomwarren) April 20, 2021
「Xbox クラウド・ゲーミング」を利用するには互換性のあるデバイスとブルートゥース・コントローラー、そして安定したインターネット環境が必要となるが、他のゲーム・プラット・フォームに比べると準備すべき機器は少ないという。また、いくつかの作品ではタッチスクリーン操作も可能となっている。
正式に本サービスがリリースされれば、「Xbox クラウド・ゲーミング」はほぼすべての主要なプラット・フォームで利用できるようになる。本サービスのテスト版はすでにアンドロイド端末のスマートフォンとタブレットで利用することができるが、今回のベータ・テスト版にはWindows 10搭載のPC、iPhone、iPadからも接続可能となっている。
iOS向けの正式なリリースについてはまだ発表されていないものの、マイクロソフトはテストを通してできるだけ早く結果を出したいとしており、今後の計画について次のように述べている。「テストは迅速に、繰り返し実施する予定です。数ヶ月の間に『Xboxゲーム・パス・アルティメット』の加入者の皆さん全員にベータ版を公開し、より多くの人々がまったく新しい方法でXboxをプレイする機会が得られるようにしていきます」
iOS向けのテストは同社が「Xboxゲーム・パス・アルティメット」向けにいくつかの後方互換性のある作品をリリースしてからわずか数週間後のタイミングで実施されている。本サービスではコンピュータ・RPGの『フェイブル 2』、アクション・ゲームの『ギアーズ・オブ・ウォー 3』、RPGの『フォールアウト:ニューベガス』 が配信されており、クラウド上でXboxの懐かしい作品をプレイすることができる。
その他のニュースとしてリメイク版『スター・ウォーズ:ナイツ・オブ・ジ・オールド・リパブリック』が開発中であると報道されている。
『ブルームバーグ』のジェイソン・シュライアーはゲーム情報メディア『ミンマックス・ショー』のベン・ハンソンとのインタヴューでこのニュースを紹介している。
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