Photo: Nintendo

最近の研究でゲームのプレイ時間とプレイヤーの幸福度には相関関係がないことが明らかになった。

『BBC』によると、オックスフォード大学のインターネット研究所が39,000人のゲームプレイヤーを対象に「人生の満足度や幸福、悲しみ、怒り、フラストレーションなどの感情のレベルを尋ねて」プレイヤーの幸福度を測定した結果、幸福度に「何らかの変化を感じるには、1日に平均より10時間以上長くゲームをプレイする必要がある」ことが分かった。

同研究ではソニー・インタラクティブ・エンタテインメント、マイクロソフト、任天堂の3社の6週間分のデータが使われており、『あつまれ どうぶつの森』、『エーペックスレジェンズ』、『イヴ オンライン』、『グランツーリスモSPORT』、『ザ・クルー2』のプレイヤーが対象となった。

アンドリュー・プシビルスキ教授は一般論としてゲームをプレイできる自由な時間が多い人ほど幸せだろうと述べたが、「どれだけ長くプレイしているかは、幸福感に全く影響がありません。もしプレイヤーが、ゲームのプレイを強制されているように感じたり、義務だと感じたからではなく、ゲームをしたいと思って自発的にプレイしているのならば、より良い気分になりやすいでしょう」と続けている。

今回の研究結果は、2020年にオックスフォード大学のインターネット研究所で行われた研究の結果と矛盾している。2020年の研究は今回の研究よりもはるかに少ない3,274人のゲームプレイヤーを対象とし、ビデオゲームは人々の幸福度にとって良いものだと結論づけていた。アンドリュー・プシビルスキ教授は2020年の研究にも参加していた。

イギリス・インタラクティブ・エンタテイメント協会(UKIE)のキャンペーン&コミュニケーション部門の部長であり、ゲームを通じて子供たちの支援をしているチャリティー団体「ゲームズ・エイド」や「スペシャルエフェクト」の中心メンバーでもあるジョージ・オズボーンが、今回の研究結果についての自身の見解をツイッターで述べている。

ジョージ・オズボーンは、ゲームがプレイヤーの幸福度にほとんど影響を与えないということは、ゲームのプレイから生じるポジティヴあるいはネガティヴな結果は、おそらくゲームそのものではなく生活環境によって左右されるのだろう、と述べている。

また今回の研究結果は、ゲームのやり過ぎが人々に悪影響を及ぼすという考え方を否定するものであり、「ゲーム障害」という医学用語でゲームのもたらす悪影響を説明することへの反証にもなり得ると述べている。

その他のニュースとして、アトラスが最近行ったアンケートから、ファンから最も要望の多いリメイク作品は『ペルソナ2』と『ペルソナ3』であることが分かっている。

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