レイヴン・ソフトウェア社は最新のアップデートに伴って『コール オブ デューティ:ウォーゾーン』で5万以上のアカウントを利用停止にしたことを明らかにしている。
同社は公式ツイッターで「前回の実施からしばらく経ちましたが、チート対策をアップデートしました」と投稿しており、不正行為を繰り返すプレイヤーやその他の疑わしいと思われるアカウントが処分の対象になったことを発表している。
Has been a while since our last anti-cheat update!
Two #Warzone ban waves this week. Over 50,000 accounts banned combined. 🚫
Targeting repeat offenders, and much more.
— Raven Software (@RavenSoftware) July 16, 2021
「今週、『コール オブ デューティ:ウォーゾーン』で2種類の異なる利用停止措置を実施しました。今回は大規模なアカウントの利用停止措置を行い、累計5万以上のアカウントを利用停止にしました。繰り返し違法行為を行っているものを含む、多くのアカウントが対象になっています」
一方で多くのプレイヤーがアカウントの凍結は本作に蔓延しているチート問題の根本的な解決にはならないと考えているという。大規模なアカウントの利用停止措置は、違反者を取り締まる対策として充分ではないという意見が多く、IPアドレスでの取り締まりやより継続的なチート対策を求める声が上がっている。
また、『コール オブ デューティ:ウォーゾーン』が基本は無料でプレイできる点も処分を受けたハッカーやチーターが簡単にゲームに舞い戻る状況を助長しているのではないかと言われている。
同作のチート問題を巡っては、機械学習を用いた照準アシストや自動射撃機能でハイスコアが出せてしまう不正ソフトウェア(チート・ツール)の存在が明らかとなっていた。サブPCを使った仕組みでゲーム上ではファイルを一切書き換えないために「検出・停止」できないと宣伝されており、販売元のアクティヴィジョンは製作者に開発の中止を要求する事態となっていた。
さらに、ハッカーたちが有名なプレイヤーをターゲットにして、彼らのレベルを一瞬にして1000まで引き上げたり、すべての銃にダークマター・ウルトラ(全武器の迷彩チャレンジをクリアした証)が付いた状態にするといったハッキング行為も報告されている。著名なプロゲーマー組織フェイズ・クランに所属するスワッグ(Swagg)も被害を受けた1人で、「標的となるプレイヤーを選び出して武器などのロックを解除する『アンロック・ツール』と呼ばれるハッキング・ツールが存在するそうです」と述べている。
その他のニュースとして、子供向けアニメのケーブルTV局「ニコロデオン」の人気アニメのキャラクターが多数登場するゲーム『ニコロデオン オール・スター・ブロウル』を制作しているルードシティ社は、本作を「楽しく遊べて対戦シーンもある内容にしたい」と考えているという。同社の最高経営責任者であるジョエル・ニューストロンは「企画当初からその話は出ていました。ニコロデオンが私たち制作を依頼したのもそのためです」と述べている。
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