Photo: Press / GDC

セガで数々の名作を手掛けたクリエイターの小玉理恵子が5月に亡くなっていたことが明らかとなっている。享年58歳だった。

このニュースは10月27日に発売されたメガドライブミニ2のクレジット画面に小玉理恵子を偲ぶメッセージが表示されたことがきっかけで判明している。

メガドライブミニ2のプロデューサーを務めるセガの奥成洋輔はツイッターで小玉理恵子が亡くなったのかを問われて、「ご理解の通りです」とリプライし、次のように続けている。「私たちは彼女を尊敬していました」

『IGN』がセガに確認をとったところ、セガは小玉理恵子が5月に亡くなったことを認めて、次のようにコメントしている。「故人のご冥福をお祈りするとともに、セガに多大な貢献をいただき感謝しております」

小玉理恵子は1984年にセガに入社している。1980年代半ばのゲーム業界は男性中心だったが、彼女はビデオゲームのアーティスト、ディレクター、プロデューサーとして活躍していた(当時は“フェニックスりえ”とクレジットされていた)。

神奈川県出身で、特に『ファンタシースター』シリーズを手掛けたことで知られ、『ファンタシースター 千年紀の終りに』ではディレクターを務めていた。また、『エターナルアルカディア』や『セブンスドラゴン』、『セガエイジス』ではプロデューサーを務め、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』の開発にも携わっていた。

自らが注目を集めることは避けてきたが、2019年度のゲーム・デベロッパーズ・チョイス・アワードではゲーム業界での長年の功績が評価されて、パイオニア賞を受賞している。

当時、ゲーム開発者会議のゼネラル・マネージャーであるケイティー・スターンは授賞式で次のようにコメントしていた。「小玉さんは記憶に残るセガの名作を数十年にわたって制作してきました。その成功に甘んずることなく、性別や世代を超えて愛されるゲームを制作し続けて、私たちに限りない喜びを与えてくれました」

「この賞は小玉さんのように、偉業を成し遂げようと努力している全てのクリエイターに“感謝”を表すものです」

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