Photo: VOID Interactive

新作タクティカルFPSゲーム『レディ・オア・ノット』の開発元であるヴォイド・インタラクティヴは同タイトルのシングルプレイヤー・モードに導入予定の「学校での銃乱射事件をテーマにしたミッション」に関して声明を発表しており、現実世界で起きた「銃乱射事件」の被害者や遺族、関係者を尊重する意思を表明している。

同社は現地時間12月23日から24日にかけて各SNS上で長文の声明を公開しており、「(学校での銃乱射事件をテーマにしたミッションの存在は)一部の方々を動揺させてしまうと私たちも承知しております。全ての方への配慮は困難を伴うかもしれませんが、できる限り誠実に対応していきたいと考えています」とコメントしている。

また、「ヴォイド・インタラクティヴは、大手ゲーム開発会社が文化・社会的な風潮を考慮して取り上げにくいトピックを扱い、人々の心を掴む良質な作品を提供していくという明確なヴィジョンを持っています」と自社の企業理念を引用した上で次のように続けている。

「『レディ・オア・ノット』には社会のために献身的に任務を遂行する(警察や保安部隊などの)法務執行機関職員への敬意が込められており、決して卑劣な犯罪行為を助長することを意図した作品ではありません」

さらに「銃社会特有の複雑な問題を主題に扱う『レディ・オア・ノット』の開発では、(世界各国の警察機関の協力のもと)実際の現場を再現したかのような臨場感のある作品作りに注力しています」と述べている。

「このようなテーマを題材にした作品の開発には相応の『責任』が問われることを理解しています。それはゲームのファンやそのコミュニティに対して、そして(銃社会で起きた)事件や事故を目の当たりにして心に深い傷を負った方々への責任です」

「私たちは作品のテーマに見合うだけの真剣さと配慮を忘れずに『レディ・オア・ノット』のコンテンツを開発するよう心掛けております」

声明の中では「この作品に関してこれから(公の場で)言及するときに不可欠な心配りについて、一部のチームメンバーたちに(様々な立場の人に配慮するように)指導する必要がありました」と述べている。このコメントは現地時間12月20日に『レディット』に投稿された質問「『レディ・オア・ノット』のシングルプレイヤー・モードには学校で起きた銃乱射事件の対応に当たるミッションが登場するのですか?」に対して開発チームのスタッフが「その予定です」と(配慮なく)回答したことを受けての対応と見られている。

この回答は既にスレッドから削除されているが、その直後となる12月21日には『レディ・オア・ノット』のパブリッシャーだった「チーム17」がヴォイド・インタラクティヴとの合意のもと契約の終了を発表していた。海外の各メディアではこの2つの出来事の関連性を憶測する報道が見られたが、『PCゲーマー』はヴォイド・インタラクティヴの広報担当者がレディットの回答と「チーム17」の契約の終了に因果関係はないと回答していたと報じている。

『レディ・オア・ノット』のシングルプレイヤー・モードに導入される予定の「学校での銃乱射事件」をテーマにしたミッションについて、ヴォイド・インタラクティヴは「銃の乱射事件は単にストーリー構成の一部として取り扱われているのではありません。世界中の人々の人生にも関わりの深い問題なのです」と説明している。

「(乱射事件とは)狂ったガンマンの手によって早すぎる死を迎えた人々の物語であり、もう2度と鳴らないかもしれない電話を待つ家族や友人の物語です。そして、(事件の直後に)できる限りの対応にあたっても全ての命を救うことはできずに苦悩する警察・消防・救急などの緊急対応要員の物語でもあるのです」

「『レディ・オア・ノット』で描かれているのは、今や社会で日常化してしまった不条理な現実です。現実世界で起き続けている悲劇に巻き込まれた人々に寄り添い、その経験をありのままにお伝えすることで少しでも貢献できればと願っています」

ヴォイド・インタラクティヴの『レディ・オア・ノット』は「SWAT部隊が敵対勢力と対峙し、状況を鎮圧化するために召集される現代社会」を描いたタクティカルFPSゲームとなっており、12月17日からスチームでPC向けの早期アクセス版が配信されている。

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