Photo: Shiro Games

ゲーム『デューン:スパイス・ウォーズ』の制作秘話を明かすインタヴュー記事「デューン:スパイス・ウォーズ制作の過程」が公開され、同タイトルのアートディレクターが既存の『デューン』作品からの影響を避け、シロ・ゲームズのオリジナリティを追求したと語っている。

『デューン:スパイス・ウォーズ』のリード・アーティストを務めるジェレミー・ヴィトリーは、スチームで公開されたインタヴュー記事で作品の舞台となる「アラキス」の世界観を作り出す上で意識したことを明かしている。

リアルタイム・ストラテジー・ゲーム『デューン:スパイス・ウォーズ』は、米国のSF作家フランク・ハーバートが1965年に発表した小説『デューン 砂の惑星』を原作にしており、1984年にデヴィッド・リンチが監督を務めた映画版が公開され、2021年にはゼンデイヤとティモシー・シャラメを主演にした映画版が公開されている。しかし、シロ・ゲームズはゲームを制作する上でどちらの劇場版からも影響を受けないように意識したと述べている。

ジェレミー・ヴィトリーは次のように語っている。「我々独自のスタイルで制作したかったので、今までに制作された『デューン』作品からは距離を置くことにしました。それに、原作者のフランク・ハーバートの作品に携われることは光栄なことです。ゲーム開発者として『デューン』の世界観を自分たちなりに表現して、『デューン』シリーズに足跡を残せる、またとないチャンスだと思います」

さらにジェレミー・ヴィトリーによると、開発チームは「今まで制作されたゲーム版『デューン』とは全く違う、シロ・ゲームらしさを感じさせる作品、そして他の4Xゲーム(explore、expand、exploit、exterminate:探検、拡張、開発、殲滅の4要素を備えた作品)よりもドラマチックな作品」を目指したという。

さらに、「アート・デコ調のデザイン」をゲーム各所に採用しており、「冷戦時代のプロパガンダ・ポスターのような雰囲気のイラストを所々で使っています」と語っている。

他にも、既存の『デューン』作品に影響を受けないようにするのは「非常に難しかった」と明かしている。さらに、チームで協力してゲームの世界観を構築していく上で「それぞれのメンバーが『デューン』らしさとはどんなものか、独自のヴィジョンを持っていたため」制作はより複雑になったと語っている。

また、「オリジナルIPの制作と『デューン』のような有名なライセンス作品の制作では、どのような違いがありましたか?」という質問には次のように答えている。「ライセンス作品の場合は既存のデザインや設定に沿って制作を進めなければなりません。ですから、制作当初に準備していたオリジナルのアイデアを大幅にカットしなければなりませんでした」

『デューン』関連の情報として、PC版『デューン:スパイス・ウォーズ』は4月26日にアーリーアクセスの配信が開始される予定となっている。シロ・ゲームズは3月にスチームで記事を公開して、同タイトルに登場する「密輸業者」たちのゲーム内での役割について解説している。

その他のニュースとして、『フォートナイト』では世界最大規模の音楽フェスティバル「コーチェラ・フェスティバル」とコラボレーションした限定コスチュームなどが登場し、30組以上のアーティストの楽曲が限定配信されることが明らかとなっている。

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