Photo: Sega

龍が如く』シリーズのファンが率いる翻訳チ―ムが欧米ではリリースされていないPSP向けタイトル『クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編』を英訳したパッチ・ファイルを配信して話題になっている。

チーム・リーダーの「ジョン・オーグメンテッドスモーク(AugumentedSmoke)」は情報サイト『デジタル・トレンズ』のインタヴューの中で彼と彼の翻訳チーム「チームK4L」が手掛けた『クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編』の英訳プロジェクトについて語っている。

『龍が如く』シリーズは欧米でもリリースされており、2018年ごろから人気を博しているが、外伝にあたる『クロヒョウ 龍が如く新章』と『クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編』はPSP向けに発売されたものの日本語版のみのリリースとなっていた。

「チームK4L」は2022年1月7日に『クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編』の翻訳を完了しており、現在は同チームの公式サイト『TeamK4L』から翻訳ファイルがダウンロード可能となっている。日本語の内容を英語圏向けに行うローカリゼーションの作業には様々な工程があり、ジョン・オーグメンテッドスモークによれば『クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編』の翻訳作業には完了までに約1年の時間がかかっているという。

彼はインタヴューで「(翻訳プロジェクトは)2021年2月に始まり2022年1月7日にようやく完了し配信できました」と語っており、次のように続けている。「このようなプロジェクトは通常ならもっと時間がかかりますが、我々のチーム・メンバーの才能と努力により迅速に仕上げることができました」

この翻訳プロジェクトは想定より早く完了したものの、困難にも直面したという。「このようなゲームを翻訳するにあたり、技術的な面で難しい点がいくつもありました。まるでゲーム自体が我々に牙をむいて翻訳作業を難航させているかのようでした」

「ただ単に英訳をゲームファイルに挿入して終わりという訳にはいきません。(グラフィックなどの)アートアセットや(ローカリゼーションするにあたり必要なシステムや翻訳そのものの)技術的な限界、そして日本語から英語へ直訳しただけでは意味が通じない箇所など、考慮する点がたくさんありました」

「チームK4L」は現在『クロヒョウ 龍が如く新章』の英訳を予定しており、他にも欧米では未発売の同シリーズのタイトルを翻訳する案があるという。英語版がリリースされていないタイトルには1605年の江戸時代を舞台にした『龍が如く 見参!』などがある。

その他のニュースとして、任天堂は1月28日に全世界で発売予定のNintendo Switch向けソフト『ポケモン・レジェンズ アルセウス』の英語版の最新トレイラー動画を公開している。動画では本作の舞台となる「ヒスイ地方」や新しい機能の解説付きのゲームプレイが収録されておりゲーム内のミッションやバトルの様子が紹介されている。

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