Photo: Rockstar Games

米ゲーム会社のテイクツー・インタラクティヴは現地時間1月10日、スマートフォンやタブレットなどのモバイル向けゲームを開発するジンガを127億ドル(約1兆4600億円)で買収することを発表している。

テイクツー・インタラクティヴは『レッド・デッド・リデンプション』シリーズ、『グランド・セフト・オート』シリーズ、『ボーダーランズ』シリーズといった自社のIPをモバイル・ゲームの分野で展開していく方針も明らかにしている。

また、『VGC』によれば、ロックスター・ゲームスや2Kゲームズの親会社であるテイクツー・インタラクティヴはさらなる企業の買収にも積極的な姿勢を見せているという。

テイクツー・インタラクティヴの最高経営責任者であるストラウス・ゼルニックは今回の買収に関する発表後に開催された投資家向けの会議で次のように発言している。「買収案についてですが、当社はこれからも(その他の企業の)買収を検討していく予定です」

同社が買収を検討中の企業はゲームの開発会社なのか、あるいは異分野への進出を視野に入れた企業なのかは明らかになっていない。また、ストラウス・ゼルニックはジンガの買収後の収益の見通しについても明らかにしている。

「当社は今回の取引でほんの少しだけネットデット(純有利子負債のこと)を抱えることになります」とストラウス・ゼルニックは述べており、同社が2024年3月期の事業年度までに「ネットキャッシュ(実質的な手元資金/余剰資金)」を保有するようになるとの財務状況の見通しも明らかにしている。

彼は「ジンガの買収が完了すると、当社は黒字のキャッシュフローを継続的に生み出すことができます」とコメントしており、それにより同社が「将来的に(他の)会社を買収できるような体制を維持することができます」と述べている。

彼は次のように続けている。「買収に対する当社のアプローチは一貫しています。我々は優秀な開発チームや優れたIPを探し求め、(自社の)継続的な成長を模索しているのです」

ジンガの代表的なIPである『ワーズ・ウィズ・フレンズ』シリーズや『ファームヴィレ』シリーズ、2022年に発売予定のNintendo Switch用ソフト『スター・ウォーズ:ハンターズ』などのタイトルは、今後テイクツー・インタラクティヴに収益をもたらすのみならず、同社の今後の買収計画を後押する要因になると見られている。

その他のニュースとして、アクション・アドベンチャー・ゲーム『デトロイト ビカム ヒューマン』の開発元として知られるクアンティック・ドリームは2021年12月に『スター・ウォーズ:エクリプス』の開発を手がけることが発表されているが、同社が新たにコメディ調のゲームの開発も進めているとの噂が広まっている。このゲームは2013年にリリースされたアクション・アドベンチャー・ゲーム『ビヨンド:ツーソウルズ』のデモ動画『ダーク・ソーサラー』をベースにした作品になっていると噂されている。

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