Photo: Rockstar Games

マイクロソフトはXboxの発売20周年を記念した全6話のドキュメンタリー番組『パワーオン:ザ・ストーリー・オヴ・Xbox』を12月13日から各動画配信サービスで配信している。番組の第3話では、ロックスター・ゲームスの『グランド・セフト・オートIII』を初代Xboxで独占リリースする企画が、社内の役員に却下されて実現しなかったエピソードが公開されている。

『ユーロゲーマー』によると、このエピソードは当時Xboxのサード・パーティ部門の責任者を務めていたケヴィン・バッカスが「第3話:コンソールの電源が入らない!の中で披露されている。ケヴィン・バッカスは初代Xboxを成功に導くタイトルを発掘すべく世界中を飛び回っていたところ、「小さなパブリッシャーから企画の持ち込みがあったんです」と振り返っている。そのパブリッシャーこそがロックスター・ゲームスで、彼らはPC向けに開発された2D版『グランド・セフト・オート』と『グランド・セフト・オート2』を3Dでリマスターして、1つのタイトルとして初代Xbox向けに独占リリースする企画をマイクロソフトに持ち込んできたという。

ドキュメンタリーでは「Xboxで新たに登用された重役の方々、彼らが外部からのあらゆるプレゼンに立ち会い検討する役目を担っていました」と解説しており、ロックスター・ゲームスのプレゼンに立ち会った重役たちが「このゲームは2Dから3Dに移行できないのでは?」と懸念を示したことが明らかとなっている。

ケヴィン・バッカスは「(プレゼンを聞いた)重役の方々は『これは厄介な企画だ』と感じたのです」と語って、次のように続けている。「重役の皆さんは、ゲームソフトの仕組みを詳しく知っているわけではありません」

「彼らは2D版『グランド・セフト・オート』シリーズを『さほど成功を収めていないゲーム』と捉えており、それをわざわざ3D化することに乗り気ではありませんでした」と証言している。

この時、ロックスター・ゲームスから持ち込まれた企画こそが北米では2001年にプレイステーション2向けタイトルとして独占リリースされた『グランド・セフト・オートIII』だった。ケビン・バッカスは「結局それが2001年で最も売れたタイトルとなったのです」と語っている。「(『グランド・セフト・オートIII』は)2002年も売り上げトップに届くところでしたが、続編『グランド・セフト・オート:ヴァイス・シティ』がそれを上回る結果を残しました」

『グランド・セフト・オートIII』はその後、2003年10月を皮切りに世界各地で初代Xbox向けにも発売されている。

ドキュメンタリーではその他のXboxにまつわる「失敗談」も取り上げられている。かつてマイクロソフトのグローバル販売統括責任者であったシャノン・フロンティスは、同社が『フェイブル』シリーズで知られる「ライオンヘッド・スタジオ」を2006年に買収したものの、その後2016年に閉鎖したことを振り返って当時の決断は「誤りだった」と明かしている。

マイクロソフトが「Xbox開発とその失敗・試行錯誤の裏で奮闘した人々の物語」と表現するドキュメンタリー番組『パワーオン:ザ・ストーリー・オヴ・Xbox』は、YouTubeをはじめとした各動画配信サービスで無料配信されている。

その他のニュースとして、343インダストリーズは公式ブログの中で『ヘイロー・インフィニット』のバトルパス・システムを改善したパッチを今後配信する予定だと明らかにしている。

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