Photo: Rockstar Games

ロックスター・ゲームスは11月12日にリリースされた『グランド・セフト・オート:トリロジー 決定版』のPC版について、リリース当日に「ロックスター・ゲームス・ランチャー」での購入およびプレイができない状態になっていたことを明らかにしている。なお、現在は復旧していることが公式カスタマー・サポート・サイトで発表されている。

同社は11月12日、メンテナンスのために「ロックスター・ゲームス・ランチャー」のサービスを停止しており、PC版『グランド・セフト・オート:トリロジー 決定版』の販売を中止していた。11月13日朝に「ロックスター・ゲームス・ランチャー」は復旧したものの、『グランド・セフト・オート:トリロジー 決定版』が購入およびプレイできない状況が続いていた。

公式カスタマー・サポート・サイトでは原因を次のように説明している。

「『ロックスター・ゲームス・ランチャー』は復旧しましたが、PC版『グランド・セフト・オート:トリロジー 決定版』については製品版に意図しないデータファイルが含まれており、その削除対応のために引き続きプレイおよび購入ができません。ご迷惑をおかけしておりますことを心よりお詫び申し上げますとともに、できるだけ早く皆様に正規のゲームをお届けしたいと考えております」

これらの「意図しないファイル」についてはコミュニティ内で様々な噂が広がっており、一部のファンたちは『グランド・セフト・オート:サンアンドレアス』の「ホットコーヒー」のミニゲームのことを指しているのではないかと推測していた。このミニゲームは性的な内容であるとしてアメリカ国内を中心に社会問題となった経緯があり、プレイヤーは女性のノン・プレイアブル・キャラクターのアパートに招待されて「コーヒー」を飲むことができた。ゲームプレイでは直接的な性行為の描写は見られなかったものの、MOD制作者によるゲームデータのロック解除により、コーヒーブレイクに誘われると性行為の描写が見られるミニゲームが行うことができるようになっていた

このミニゲームはリリース前に削除されていたが、MOD制作者はプレイステーション版とXbox版の『グランド・セフト・オート:サンアンドレアス』に残っていたファイルを解析した結果、ゲーム内に「ホットコーヒー」に性行為の描写を含むミニゲームのデータが存在していたことを発見していた。

一方で、『VGC』によれば『グランド・セフト・オート:トリロジー 決定版』のゲームデータ内に使用許諾を得ていないオリジナル版の楽曲のコードが残っていることをデータマイナーたちが発見したと報じられており、これらのデータの削除がリリース当日のサービス停止の原因なのではないかとする意見もある。なお、同社が使用許諾を得られなくなっている多くの楽曲はゲーム・コードに残っているものの、ゲーム内では再生されないようにプログラムされている。

その他のニュースとして、FPSゲーム『ドゥーム』シリーズの開発元であるイド・ソフトウェア社はミュージシャンであるダスティン・ミッチェルが自身のスラッシュメタル・バンドの名前に「ドゥームスクロール」を商標登録する計画に対して異議を唱えている。

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