Photo: Rockstar Games

グランド・セフト・オート・オンライン』のツイッチ・ストリーマーたちがDDoS攻撃の被害を受けたことを明らかにしている。

ロックスター・ゲームズに関するニュースサイト『ロックスターインテル』によると、『グランド・セフト・オート V』の人気ストリーマーである「DarkViperAU」は『グランド・セフト・オート・オンライン』のオンライン・セキュリティに不満を抱いているという。

『グランド・セフト・オート・オンライン』は1日のプレイヤー数が平均約30万人以上を記録する大ヒット作品となっており、P2P(ピア・ツー・ピア)通信が採用されている。P2P通信はコンピューター同士が直接通信を行うためDDoS攻撃を受けやすくなっており、ストリーマーたちはロビーをオフライン状態にされたり、配信を勝手に終了されるといった被害にあっている。

人気ストリーマーの「DarkViperAU」は自身のツイッター・アカウントで「本当は、オンラインでゲームをプレイするたびにロックスター・ゲームズが自分のIPアドレスをみんなに教えなければ良いんだけどね。DDoS攻撃を受けるなんて最悪だよ」と不満を口にしている。

「DarkViperAU」のツイートは「キル・ザ・ストリーマー(KILLTHESTREAMER)」と名乗るTikTokユーザーがストリーマーたちの配信を勝手に終わらせる動画を投稿し始めたことを受けてのコメントとなっている。「キル・ザ・ストリーマー(KILLTHESTREAMER)」の動画の再生回数はそれほど多くないが、このようなアカウントの存在はストリーマーたちの配信を台無しにしようという悪意あるプレイヤーがコミュニティ内で増加していると考えられる。

ハッカーが『グランド・セフト・オート・オンライン』のプレイヤーを標的にしたのは今回が初めてではない。今年8月には絶え間なく鳴り続けるいたずら電話の被害に合ったプレイヤーが「精神的な苦痛」を受けたことが報じられている。

開発元のロックスター・ゲームズとその親会社であるテイクツー・インタラクティヴは長年にわたって『グランド・セフト・オート・オンライン』のチーターやハッカーに悩まされてきたが、最近ではチート・ツールを提供するサイトを取り締まっている。『グランド・セフト・オート・オンライン』のチート・ツールの提供で人気となったルナチーツはテイクツー・インタラクティブとの「協議」を経て、今年1月にサイトを閉鎖しており、ツールの保守、開発、配布は今後一切しないと述べている。

また、ルナチーツは『グランド・セフト・オート』のコミュニティに謝罪すると共に収益の全額をテイクツー・インタラクティヴが指定した慈善団体に寄付するとしていた。

2013年にリリースされた『グランド・セフト・オートV』は現在までの累計出荷本数が全世界で1億5,000万本を突破しており、2022年3月にプレイステーション5とXboxシリーズX/Sで発売が予定されている。また、『グランド・セフト・オートIII』、『グランド・セフト・オート:ヴァイス・シティ』、『グランド・セフト・オート:サンアンドレアス』が収録される『グランド・セフト・オート:トリロジー:決定版』も、プレイステーション4、プレイステーション5、Xbox One、XboxシリーズX/S、Nintendo Switch、PC向けで発売されることが発表されている。『グランド・セフト・オート』シリーズの主要作品が任天堂のプラットフォーム向けに発売されるのは今回のリマスター版が初めてとなっている。

その他のニュースとして、『フォートナイト』に日本では10月15日から公開されているSF映画『デューン 砂の惑星』とのコラボスキンやアイテムが登場するのではないかとの噂が広まっている。

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