Photo: Rockstar Games

テイクツー・インタラクティヴ社は『グランド・セフト・オート』通称『GTA』シリーズの複数のMODに対してデジタル・ミレニアム著作権法(DMCA)侵害による削除を申請し、複数のプロジェクトが閉鎖・削除されている。

ロックスター・ゲームスの親会社であるテイクツー・インタラクティヴ社が実施した、ファン制作のMODを規制する取り組みは、過去1年間で今回が2度目となっている。

テイクツー・インタラクティヴ社は先週、『グランド・セフト・オート:ヴァイス・シティ』のマップを『GTA V』でプレイできるMOD『ヴァイス・シティ・オーヴァーハウル』など、複数のMODのプロジェクトに対してデジタル・ミレニアム著作権法の侵害により、削除を要請している。

対象となったMODとして、『GTA』シリーズやその他のゲームの複数のマップを統合した『GTA:アンダーグラウンド』が挙げられる。また、同社はプレイステーション・ポータブル向けに発売された『グランド・セフト・オート・バイスシティ・ストーリーズ』や『グランド・セフト・オート・リバティーシティ・ストーリーズ』のPC移植版のMODに対しても同様に要請して削除している。今回削除されたMODの一覧はこちらから。

https://gtaforums.com/topic/973749-take-two-changes-the-agreement-modding-take-downs/

『GTA』シリーズの情報共有サイト『GTAフォーラムズ』によれば、テイクツー・インタラクティヴ社は『GTA』シリーズのMOD制作について、2017年の時点では昔の作品のコンテンツをゲームやオンライン・コンテンツにそのまま導入しない限りは承諾していたという。しかし、2019年にMOD制作に関するガイドラインが改定され、新たなコンテンツの制作を認めないルールに変更されている。

2019年のガイドラインの改定にあたって同社はプレイヤーに通知することなくルールを変更したとされており、ストーリー、ミッション、マップを含むシングル・プレイヤー用のコンテンツのMOD制作に関する制限が加わっていた。

MODのプロジェクトには15年以上にわたって携わってきたクリエイターもいるため、コミュニティには不満の声が広がっている。ある著名なMOD制作者は『GTA』シリーズのMODコンテンツは金輪際制作しないと表明している。

プレイヤーやMOD制作者たちは、テイクツー・インタラクティヴ社による今回の処置について疑問を投げかけている。過去の作品のリマスター版を準備しているという説や、開発が噂されている『GTA 6』と関係があるとする憶測も広がっている。

その他のニュースとして、ウクライナ保安庁が仮想通貨のマイニング(取引データの承認)を不正に行った疑いで同国内にあるマイニング工場の運営グループを摘発した件について、その工場で見つかった数千台に及ぶプレイステーション4は、『FIFA 21 アルティメット・チーム』内で利用される仮想通貨「FUTコイン」の大規模な乱造に使用されていたと報じられている。

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