Photo: Nintendo

今年度の「世界ビデオゲームの殿堂」受賞作品が発表され、懐かしのゲームや定番ゲーム4作品が選出されている。

「世界ビデオゲームの殿堂」は、例年ニューヨークのストロング国立演劇博物館が独自に表彰するゲーム賞となっている。過去6年間に殿堂入りを果たした作品と並んで、今年は『どうぶつの森』、『ウェアー・イン・ザ・ワールド・イズ・カルメン・サンディエゴ?』、『スタークラフト』、『マイクロソフト・フライト・シミュレータ』 が殿堂入りすることとなる。

今年度の最終選考には『コール オブ デューティ』、『FIFA』、『ギターヒーロー』、『ポータル』などの作品が名を連ねていた。同博物館に勤める業界関係者が各受賞作品について簡単に紹介した上で、殿堂入りの理由を明らかにしている。

「『どうぶつの森』は自由な遊び方を提供したことにより、発売当時のその他のゲームに比べて、性別や年齢を問わず幅広い層に受け入れられた作品となりました」とリサーチャーのラクエル・ゴンザレスは述べている。「『どうぶつの森』では罰則なしに自由に遊ぶことができます。この作品の最新作が大ヒットした背景には、新型コロナウィルスのパンデミックの影響でちょっとした近所付き合いが恋しくなるなどの要素が関連しているのかもしれません」

『マイクロソフト・フライト・シミュレータ』について、通訳兼電子ゲーム担当ヴァイス・プレジデント・アシスタントのジェレミー・ソーシエは次のように述べている。「1983年に発売された『マイクロソフト・フライト・シミュレータ』がどれほど画期的な作品であったのかについては賞賛に値します。プロの飛行士もアマチュアの飛行士も、初めて自宅に居ながら飛行機を操縦することができるようになりました。また、空を飛ぶ喜びは世界共通であり、それこそが『マイクロソフト・フライト・シミュレータ』が何十年にもわたってプレイヤーを魅了し続けている理由なのでしょう」

『スタークラフト』も殿堂入りとなり、デジタル・ゲーム・キュレーターのアンドリュー・ボーマンはその理由を次のように説明している。「『スタークラフト』はストラテジー・ゲームに新しい形式を導入し、マルチプレイヤー・ゲームに革命をもたらしました。リアルタイム・ストラテジー・ゲーム史上最高の作品の1つとして評価されており、発売から20年にわたり数々のリアルタイム・ストラテジー・ゲームに大きな影響を与えました」

学芸員のジュリア・ノヴァコヴィチは次のように述べている。「現在も成長を続けているゲームシリーズ(グーグル・アースとのタイアップを含む)に加え、近年のネットフリックスでのアニメシリーズにより、『カルメン・サンディエゴ』というキャラクターはいまだかつてない程の高い知名度を誇るようになりました。彼女は悪者なのか、あるいは誤解されがちな才女か? 世界を駆け巡って彼女を追うことで、それを突き止めることができるでしょう!」

これまで『マインクラフト』、『スーパーマリオカート』、『トゥームレイダー』、『シムピープル』などのゲームが「世界ビデオゲームの殿堂」に登録されている。ストロング国立演劇博物館の公式サイトによると、この賞は「長期間にわたって人気を博し、ゲーム業界、大衆文化、社会全般に影響を与えたゲーム」を対象にしているという。

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