アメリカ人ラッパーのリル・ナズ・Xがゲームのヴァーチャル・コンサートに関してツイートして話題になっている。
リル・ナズ・Xは4月4日に「GTAはヴァーチャル・コンサートをやるべきだ」とツイートしており、この短いメッセージに対して14万2千件以上の「いいね!」が寄せられている。
gta should do virtual concerts
— nope 🏹 (@LilNasX) April 3, 2021
『グランド・セフト・オートV』のオンライン版、通称『GTAオンライン』では以前から小規模なヴァーチャル・コンサートが開催されており、リル・ナズ・Xの提案は実現する可能性があると見られている。昨年12月には同ゲーム内のカジノの地下に世界で活躍する新鋭アーティストを起用したナイト・クラブ「ザ・ミュージック・ロッカー」がオープンしていた。
このクラブではデトロイトを拠点とするプロデューサーのムーディーマンや、ベルリンを拠点とするDJグループのカイネムジークなど実在するDJが楽曲を披露し、レジデントDJを務めるドイツ人DJのパームス・トラックスはハウスやディスコ系の音楽を披露していた。
他のゲームでも新型コロナの影響で過去1年間のうちにヴァーチャル・コンサートが開催されており、『マインクラフト』ではゲーム内で本格的な音楽フェスティバルが開催されている。
『フォートナイト』でも過去1年間のあいだにヴァーチャル・コンサートがいくつか開催されている。昨年4月下旬にはアメリカ人ラッパーのトラヴィス・スコットが「アストロノミカル」というイベントを開催し、先月26日には音楽レーベルのモンスターキャットからエレクトロニック・プロデューサー兼DJのカスケードがコンサートを開催していた。また、2019年にはプロデューサーのマシュメロも『フォートナイト』とコラボレーションしたゲーム内イベントを開催しており、1070万人のプレイヤーを動員している。
なお、トラヴィス・スコットによる「アストロノミカル」が開催された際には『フォートナイト』の同時接続プレイヤー数の最高記録が更新されており、オンライン・イベントには1230万人のプレイヤーが参加していた。
昨年、フェスティバルやコンサートをテーマにした本格的DJゲーム『フューザー』が発売されており、このゲームはプレイヤーがヴァーチャル上のDJとなり、自分で音楽をミックスしながら育成していく作品となっている。昨年11月には著名なプロデューサーであるディプロが同ゲームのイベントで、抽選に当たったプレイヤーとDJプレイ・バトルを繰り広げて話題になっていた。
Copyright © 2024 BandLab UK Limited. NME is a registered trademark of BandLab UK Limited being used under licence.