Photo: Filip Custic/Press

アメリカ人ラッパーのリル・ナズ・Xがゲームのヴァーチャル・コンサートに関してツイートして話題になっている。

リル・ナズ・Xは4月4日に「GTAはヴァーチャル・コンサートをやるべきだ」とツイートしており、この短いメッセージに対して14万2千件以上の「いいね!」が寄せられている。

グランド・セフト・オートV』のオンライン版、通称『GTAオンライン』では以前から小規模なヴァーチャル・コンサートが開催されており、リル・ナズ・Xの提案は実現する可能性があると見られている。昨年12月には同ゲーム内のカジノの地下に世界で活躍する新鋭アーティストを起用したナイト・クラブ「ザ・ミュージック・ロッカー」がオープンしていた。

このクラブではデトロイトを拠点とするプロデューサーのムーディーマンや、ベルリンを拠点とするDJグループのカイネムジークなど実在するDJが楽曲を披露し、レジデントDJを務めるドイツ人DJのパームス・トラックスはハウスやディスコ系の音楽を披露していた。

他のゲームでも新型コロナの影響で過去1年間のうちにヴァーチャル・コンサートが開催されており、『マインクラフト』ではゲーム内で本格的な音楽フェスティバルが開催されている。

フォートナイト』でも過去1年間のあいだにヴァーチャル・コンサートがいくつか開催されている。昨年4月下旬にはアメリカ人ラッパーのトラヴィス・スコットが「アストロノミカル」というイベントを開催し、先月26日には音楽レーベルのモンスターキャットからエレクトロニック・プロデューサー兼DJのカスケードがコンサートを開催していた。また、2019年にはプロデューサーのマシュメロも『フォートナイト』とコラボレーションしたゲーム内イベントを開催しており、1070万人のプレイヤーを動員している。

なお、トラヴィス・スコットによる「アストロノミカル」が開催された際には『フォートナイト』の同時接続プレイヤー数の最高記録が更新されており、オンライン・イベントには1230万人のプレイヤーが参加していた。

昨年、フェスティバルやコンサートをテーマにした本格的DJゲーム『フューザー』が発売されており、このゲームはプレイヤーがヴァーチャル上のDJとなり、自分で音楽をミックスしながら育成していく作品となっている。昨年11月には著名なプロデューサーであるディプロが同ゲームのイベントで、抽選に当たったプレイヤーとDJプレイ・バトルを繰り広げて話題になっていた。

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