テイクツー・インタラクティヴは9月に流出した開発中の『グランド・セフト・オート6』のゲームプレイ映像が『ゴート・シミュレーター3』のプロモーション動画に使用されたことを受けて、ツイッターに動画の削除を申し立てている。動画はその後削除されている。
『ゴート・シミュレーター3』の開発元のコーヒー・ステイン・ノースはショーンという名前のNPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)を紹介する最新プロモーション動画をツイッターで公開したが、この動画には流出した『グランド・セフト・オート6』のゲームプレイ映像の一部が使用されていた。
『ゴート・シミュレーター3』はサン・アンゴラ島を舞台にした作品となっており、島には7種類のマルチプレイ用ミニゲームが用意されている。プレイヤーがミニゲームをアンロックすると、そのゲームは島のどこからでも遊べるようになる。収録されている7種類のミニゲームは「丘の王様」、「地面は溶岩」、「カー・ダービー」、「プロップハント」、「頭突きDEアート」、「ヒヅメサッカー」、「プロップゴルフ」となっている。
最新プロモーション動画には、9月に流出した『グランド・セフト・オート6』の映像を元に加工・編集したシーンが含まれており、ショーンがあたかも『グランド・セフト・オート6』の作品内に登場するかのように描き出されていた。動画は公開された直後に削除されている。
今年9月、『グランド・セフト・オート6』の開発を手掛けるロックスター・ゲームスへのハッキングが発生して、90本を超える開発中の最新作のゲームプレイ動画やスクリーンショットがネット上に大量流出する事態となっていた。
同社は事件発生後に動画が流出した事実を認めたうえで、開発スケジュールに支障はないとし、「現時点では、当社のゲーム実況サービスに障害が起きたり、現在開発が進められているプロジェクトへの長期的な影響はありません」とコメントしていた。
9月にハッキング容疑で逮捕された英国の17歳の少年は、ロックスター・ゲームスのプライベート・ファイルやサーバーに携帯電話を使用して侵入した容疑を法廷で否定している。今後、高等法院で審理が行われる見通しとなっているが、審理の日程はまだ発表されていない。
先月、テイクツー・インタラクティヴの最高経営責任者であるストラウス・ゼルニックは動画流出事件について「非常に残念」だとコメントしている。
彼は「動画流出事件については非常に残念であり、事態を重く受け止めています」と述べて、次のように続けている。「重要な資産が盗まれたという証拠はありませんし、動画流出は開発に影響はないと考えています」
「大変遺憾であり、サイバーセキュリティをこれまで以上に強化していく必要があります」
その他のニュースとして、仏スロクラップ社は高い評価を得ているカンフーアクション・ゲーム『師父 -Sifu-』を2023年3月にスチームおよびXbox向けにリリースすると発表している。
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