Photo: Battlestate Games

ユニティ・テクノロジーズがアメリカ空軍から「ドッグファイト(戦闘機による空中戦)」用のシミュレーション・システムの開発を依頼されていたのではないかと報じられている。同社はゲームエンジン「ユニティ」の開発元として知られている。

『ヴァイス』誌はシミュレーション・システムの開発を依頼したのはアメリカ空軍の「キル・チェーン・インテグレーション部門」だと報じている。「キル・チェーン」とは軍事用語で、敵のデータ収集、ターゲットの把握、武器の使用(ターゲットの破壊)、先制攻撃を統括するプロセスのことを指している。

同誌のゲーム・メディア『ウェイポイント』はアメリカの情報公開法に則ってアメリカ空軍の内部資料を入手しており、その内容を現地時間1月25日付けの記事で公開している。同誌によれば、アメリカ空軍が現在使用しているシミュレーション・システムの改善をユニティ・テクノロジーズに依頼していたことが明らかとなったという。

内部資料の情報によれば、空軍の訓練で使用されてきたソフトウェア「AFSIM(The Advanced Framework for Simulation, Integration and Modelling)」は「コマンド入力」が必須だったため改善の余地があったが、物理演算エンジンとして使用されていた「ユニティ」は諜報機関から提供されたデータも入っており、「代替がきかないもの」だったという。

アメリカ空軍はAFSIMの改善をユニティ・テクノロジーズに依頼することでオペレーターの人数を削減し、「従来よりも優れた臨場感のあるシミュレーション体験」を実現する狙いがあったと報じられている。なお、同社はこのシステムが訓練用であることを強調している。

ユニティ・テクノロジーズの広報部でシニア・マネージャーを務めるマティアス・カヴァリンは『ヴァイス』誌に次のようにコメントしている。「誤解を生みやすいとは思いますが、空軍(空軍ライフサイクル管理センター/HNJ)がプロトタイプ・プロジェクト用にユニティを調達したためです……このプロジェクトはパイロットの訓練に使用するもので、フライト・シュミレーションの品質向上に特化したものでした。実際にはこのプロジェクトは実現せず、ユニティ(・テクノロジーズ)の技術を導入する計画もありません」

昨年8月、『ヴァイス』誌はユニティ・テクノロジーズが過去にアメリカ国防総省のプロジェクトに関わっていたことを報じており、同社の開発者の多くは知らされることなくシステム開発に従事していたことが明らかとなっている。

その他のニュースとして、『エーペックスレジェンズ』の次期シーズンの情報が公開され、来たる「シーズン12:デファイアンス」に登場する新レジェンドが「マッドマギー」こと「マーガレット・コーヒレ」であることが明らかとなっている。「マーガレット・コーヒレ」は「シーズン8:メイヘム」で追加されたレジェンド「ヒューズ」の宿敵としてゲームのトレイラー動画で初登場していた。

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