セガが同社のゲーム作品に関連する複数のNFTデジタルコンテンツの商標登録を出願をしていたことが明らかとなっている。
「セガNFT」と「セガクラシックNFTコレクション」という2つの商標が特許庁から公表される特許・意匠・商標が検索できるサイト『知財ウォッチ』に掲載されており、いずれも出願日は2021年12月28日、情報の公開日は2022年1月14日となっている。
『知財ウォッチ』といえば、その公開情報から『ソニック』シリーズの次回作『ソニックフロンティア』というタイトル名称が、セガの正式発表前に明らかとなっていた。
セガは2021年4月に「ダブルジャンプ・トーキョー株式会社(double jump.tokyo)との協業によりブロックチェーンの技術を活用したNFTデジタルコンテンツをグローバルに展開」と題したプレスリリースを発表しており、この発表後となる12月28日に「セガNFT」と「セガクラシックNFTコレクション」という2つの商標の登録が出願されたことになる。
セガサミーホールディングスの代表取締役社長である里見治紀は2021年12月に開催されたIRイベント「セガサミーマネージメントミーティング2021」でNFTの導入はファンの声を重視して検討すると発言しており、次のように述べていた。
「NFTについては、いろいろと実験していきたいと考えており、既に様々なスタディや検討を開始している。P2E(Play-to-Earn:ゲームをプレイしながら稼ぐというコンセプト)に関しては、現時点で決定していることはない。既に、海外を含めていろいろな発表がされているが、現時点ではネガティブな反応を示すユーザーもいる」
「ネガティブな要素をいかに軽減していけるか、日本のレギュレーションの中でどこまで導入できるのか、また何がユーザーに受け入れられて、何が受け入れられないのか等を慎重に見極めながら、われわれのミッションである『感動体験を創造し続ける』コンテンツにつながるものであれば検討をして行くし、ただの金もうけと思われてしまうようなものであれば、展開を見送るといった判断軸で考えて行きたい」
「セガNFT」と「セガクラシックNFTコレクション」の詳細や商標が登録されるかどうかは現時点では明らかになっていないが、「セガクラシックNFTコレクション」という名称から同社のすべてのゲームやキャラクターの使用が検討されていると見られている。
その他のセガの関連情報として、同社は「ゲーム市場の世界的な成長」を受けて2021年12月1日に新スタジオ「株式会社セガ 札幌スタジオ」を設立したことを1月11日にプレスリリースで発表している。
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