フランスのゲーム開発会社であるクアンティック・ドリームは2021年12月に『スター・ウォーズ:エクリプス』の制作を発表しているが、新たにコメディ調のミステリー・ゲームを制作しているという噂が広まっている。
『VGC』によると、ツイッターユーザーの「AccountNGT」が自身のツイッター・アカウントでこの噂に関する情報をツイートしたことが発端となっている。クアンティック・ドリームは昨年12月に開催された「ゲーム・アウォーズ2021」で『スター・ウォーズ:エクリプス』の制作を発表しているが、「AccountNGT」はこの正式発表の1週間前に『スター・ウォーズ:エクリプス』のスクリーンショットを公開していた。
Quantic Dream's second AAA project
– Based on The Dark Sorcerer demo
– Humor based game
– Core team in Paris
– More advanced than Star Wars Eclipse
– Cross-Gen (can be changed due to their new strategy) pic.twitter.com/08sLTcbkPr— AccountNGT (@AccNgt) January 8, 2022
「AccountNGT」によれば、コメディ調の新作ゲームはクアンティック・ドリームが以前制作したプレイステーション4の技術デモ『ダーク・ソーサラー』を基にした作品だという。『ダーク・ソーサラー』はプレイステーション4の性能を紹介する目的で制作された約12分間の動画で、世界最大級のゲームイベント「E3 2013」で公開された。この動画は緻密に作り上げられたショートストーリーとなっており、ファンタジー作品の予告映像の撮影に臨む俳優が試行錯誤を繰り返す姿が描かれている。
『ダーク・ソーサラー』を基にした新作は「(物語が時系列通りに展開しない)ノンリニアなストーリー性」を持つ「中世を舞台にしたファンタジー」作品で、クアンティック・ドリームの脚本家であるデヴィット・ケイジが脚本を担当すると見られている。また、プレイヤーの選択が物語に大きく影響するゲーム展開になるという。
噂通りであれば、新作タイトルは2018年にクアンティック・ドリームが手がけた『デトロイト ビカム ヒューマン』と同様の流れで制作されることになる。『デトロイト ビカム ヒューマン』は2013年にリリースされたアクション・アドベンチャー・ゲーム『ビヨンド:トゥー・ソウル』の特典映像として公開された技術デモ映像『カーラ』が原点となっている。
ツイッター・ユーザーの「AccountNGT」はこの未発表の新作ゲームはクアンティック・ドリームが拠点を構えるパリで開発が行われており、『スター・ウォーズ:エクリプス』よりも「より高度な技術を取り入れた作品」になると述べている。また、新作タイトルはクロスジェネレーション対応であることも明らかとなっており、パッケージ版はプレイステーション4、プレイステーション5、Xbox One、XboxシリーズX/Sでリリースされ、「PC版も登場する」見込みだという。
一方、「クアンティック・ドリームのパリ・スタジオは新作ゲームの開発に向けて人員確保に難航している」状況にあるとされており、この人員不足は『スター・ウォーズ:エクリプス』といった他の作品の制作にも影響を及ぼしているという。
クアンティック・ドリームは『ダーク・ソーサラー』を基にしたタイトルに関して正式な発表は行っていないが、今年2月の配信が噂されているプレイステーションに関する番組「ステート・オブ・プレイ」で何らかの発表がなされる可能性がある。
その他のニュースとして、FPSアクション・ゲーム『ウォーハンマー:ヴェルミンタイド2』の開発者はエピック・ゲームズが開発したチート対策ソフトウェア「イージー・アンチ・チート」を搭載しているタイトルについて、携帯型ゲーム機「Steam Deck」でこれらのゲームをそのまま動作するのは容易ではないとの見方を示している。
また、米ゲーム会社のテイクツー・インタラクティヴはモバイル向けゲームを開発するジンガを買収し、自社のIPをモバイル・ゲームの分野で展開していく方針を明らかにしている。
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