セガサミーホールディングスの代表取締役社長である里見治紀は2021年12月開催された「セガサミーマネジメントミーティング 2021」で、コンシューマー分野の成長戦略に関するセッションにおいてNFTやP2E型(Play-to-Earn:ゲームをプレイしながら稼ぐというコンセプト)の事業に対する考え方を語っている。
『ツイーク・タウン(Tweak Town)』によれば、IRイベント「セガサミーマネジメントミーティング 2021」の中で里見治紀はNFTやブロックチェーンを活用するP2E型ビジネスについて「現時点で決定していることはない」と発言している。
里見治紀は「NFTについては、いろいろと実験していきたいと考えており、既に様々なスタディや検討を開始している。P2Eに関しては、現時点で決定していることはない。既に、海外を含めていろいろな発表がされているが、現時点ではネガティブな反応を示すユーザーもいる」と述べて次のように続けている。
「ネガティブな要素をいかに軽減していけるか、日本のレギュレーションの中でどこまで導入できるのか、また何がユーザーに受け入れられて、何が受け入れられないのか等を慎重に見極めながら、われわれのミッションである『感動体験を創造し続ける』コンテンツにつながるものであれば検討をして行くし、ただの金もうけと思われてしまうようなものであれば、展開を見送るといった判断軸で考えて行きたい」
同社は11月に「2022年3月期 第2四半期」の決算発表を行っており、発表資料の中でNFTによる事業を展開していくことが言及されていた。
NFTとは「non-fungible token(非代替性トークン)」の略称で、ブロックチェーンの技術を使いデジタルデータを資産として個人が所有でき、今まで簡単に複製されていたビデオや画像のデジタルファイルを、楽曲の版権を所有するように管理する仕組みとなっている。
ところが、ビヘイヴィア・インタラクティヴが『デッド・バイ・デイライト』関連のNFTを販売することを発表すると、ゲームファンのコミュニティからは批判的な意見が上がっていた。さらに、ブロックチェーンを用いた「トークン」の作成には膨大なエネルギーが必要となり大量のCO2が排出されることから地球環境にも悪影響を与えることが知られており、批判の対象となっている。
その他のニュースとして、『グランド・セフト・オート:オンライン』の2022年最初のアップデートでは、マルチプレイができる「アドヴァーサリー・モード(Adversary Mode)」の「パワープレイ」で通常の3倍のGTAマネーやRP(経験値)を獲得できるなど、新しいリワードが追加されている。
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