Photo: EA Sports

『FIFA 22』のゲーム・モード「FIFA アルティメット・チーム (FUT)」のトップ・ゲーマーたちが1月2日以降に相次いでハッキングの被害に遭っていることが明らかとなっている。

『ユーロゲーマー』によれば、ゲーム内のリーダーボードの「トップ100」にランクインしているゲーマーたちがハッキングの標的となっており、アカウントを乗っ取られて数千ポンド(数十万円)相当のゲーム内通貨が消滅したという。

同モードのトップ・ゲーマーの1人である「FUT Donkey」は今回のハッキングの詳しい内容をツイートしている。彼のツイートによれば、ハッカーらはリーダーボードでトップ・ゲーマーの名前(ユーザー名)を調べ、そのゲーマーになりすましてエレクトロニック・アーツのサポート・システムを使って同社に連絡を取ると、「自分のアカウントから締め出された」と訴えたという。ハッカーらはその後、なりすましたゲーマーのアカウントにログインして、同社のアドバイザー(サポート担当者)がアカウントにアクセスして処置を講じるまでの間に、トップ・ゲーマーが持っていたゲーム内の貴重なサッカー選手のカードなどをすべて他のプレイヤーに売却してしまっていたという。

「FUT Donkey」の場合、ハッカーらはさらにゲームのアカウントに紐付けられていた彼のメールアドレスを悪用して、その他のさまざまなウェブサイトで新たにアカウントを開設しているという。彼は1月2日に次のようにツイートしている。「エレクトロニック・アーツは私のメールアドレスを本人確認をせずに赤の他人に漏らしてしまったのです。その赤の他人は、私のメールアドレスを使って、IMDB、クオーラ、ポルノハブなどのサイトでアカウントを開設しています。GDPR(個人情報保護)の法律にも違反していますが、まったく気にしていないようです(笑)」

また、「FUT Donkey」はこうしたハッキングに備えて予防措置を講じるように、以前からエレクトロニック・アーツに複数のメッセージを送っていたと述べている。彼は自分のアカウントがハッキングの標的になる可能性があることを同社のアドバイザーたちの間で情報共有しておくように進言していたという。

なお、同じく同モードのトップ・ゲーマーの1人である「FUT_FG」も1月2日に、「朝起きたら、私のアカウントもハッキングされていました」とツイートしている。

その他のニュースとして、アメリカのデジタル・アーティストのサム・ブライはFPS『レインボーシックス シージ』で自分が作成したアートワークが無断で使用されているとツイートしている。

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