Photo: Valve

中国では12月25日以降グローバル版のスチーム・ストアに中国国内からアクセスできない状況が続ているが、データマイナーのPlayerIGNによればこのアクセス制限は「DNSキャッシュポイズニング」(ハッキング行為の一種)が原因とされている。

中国のグローバル版のスチーム・ストアで何が起こっているのか、現時点ではまだ解明されておらず、ネット上では様々な憶測が飛び交っている。12月25日より中国のプレイヤーたちがグローバル版のスチーム・ストアを利用できなくなったと各メディアが報じているが、中国版のスチームについては現時点でも利用することができる。

ウェブサイト『スチーム・データべース』はこの状況について次のようにツイートしている。「中国でスチーム・ストアがブロックされていると(各メディアで)報じられています」

「ストアおよびAPI用のサブドメインでは『ギットハブ』がブロックされたケースと同様に、一部のアカマイ・テクノロジーズ社のIPで接続がリセットされるようです(これはグレート・ファイアウォールで発生する典型的な現象です)。パートナーサイトなど、その他のサブドメインは現在問題なく使用できる状態となっています」

データマイナーのPlayerIGNは12月26日、「DNSキャッシュポイズニング」が原因で、中国の一部のプレイヤーがグローバル版のスチーム・ストアにアクセスできなくなっているとツイートしている。PlayerIGNは複数の中国のプレイヤーにグローバル版のスチーム・ストアにアクセスできるかどうかを問い合わせたところ、アクセスできるという回答を得たことから、このような結論に達したという。

「DNSキャッシュポイズニング」とは、DNSがハッキングされ、通常とは異なる結果を返すようになっている状態を指す。その結果、ユーザーはアクセスしたいドメインにアクセスできなくなったり、他のドメインに誘導されたりしてしまう。

ゲームの開発者向けツール「スチームワークス」の投稿によれば、「中国版のスチームでゲームが公開できる前提条件」には、「中国政府からゲームの承認を得ること」が含まれているという。中国版のスチームでプレイできるゲームの本数は50本以上となっているが、中国版にはグローバル版のスチーム・ストアに導入されている機能の多くがまだ導入されていないという。

ヴァルヴ社の事業開発部に所属するDJパワーズは2019年に『ユーロゲーマー』のインタヴューで、中国版のスチームと今後のスチームの計画について語っていた。グローバル版のスチームは今後も中国で利用できるのかという質問を受けて、DJパワーズは「グローバル版のスチームに変更が加えられることはありません」と回答していた。

ヴァルヴ社は中国国内のグローバル版のスチーム・ストアでアクセス障害が発生していることについて、まだ正式なコメントを発表していない。

その他のニュースとして、『ファイナル・ファンタジーXVI』のプロデューサー兼ディレクターである吉田直樹は開発状況について「当初想定から5~6か月の遅延」が発生しており、予定していた年内の情報公開が難しくなったことを報告している。

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