Photo: Ubisoft

ユービーアイソフトでは従業員の離職が相次いでおり、その様子は社内で「大脱出」や「血が止まらない」と揶揄されるほどの勢いだと報じられている。

従業員の大量離職は世界の各拠点で起きており、特に『アサシン クリード ヴァルハラ』や『ファークライ6』を手がけた優秀な開発者たちが退職したことでユービーアイソフトは深刻な打撃を受けていると見られる。アメリカのニュースサイト『アクシオス』によると、有能な開発者たちの退職は短期間で相次いでいるという。

「トップレベルの人材がユービーアイソフトを離れており、同社が2021年にリリースした主力タイトルの『ファークライ6』の開発に携わった主要な開発者25名のうち少なくとも5名がすでに退職しているほか、2020年にリリースされた『アサシン クリード ヴァルハラ』を手がけた50名の主要メンバーからも12名(先月復帰した1名を除く)がすでに同社を離れています」

続けて、カナダのスタジオについても次のように報じられている。「また、ユービーアイソフトがカナダで運営している大規模スタジオは順調に成長していましたが、従業員数の減少に伴い、中堅あるいはそれ以下の規模になりつつあります。『リンクトイン』の情報によれば、ユービーアイソフトのモントリオールとトロントのスタジオでは過去6カ月の間に少なくとも60名が退職していると見られています」

『アクシオス』がユービーアイソフトの現役開発者と元開発者の計12名に行ったインタヴューで、彼らは同社を離れる理由は多岐にわたると明かしている。開発者の多くは低賃金、激しすぎる社内競争、会社の制作方針に対する不満に加えて、先日報じられたユービーアイソフトがNFTプラットフォームに注力する方針に不満を抱いていること、さらに2020年に発覚した幹部らによるセクシャルハラスメントや暴行の告発といったスキャンダルへの同社の対応に対する不信感などを理由として挙げている。

ユービーアイソフトの人材戦略部門で責任者を務めるアニカ・グラントは「現在、当社の離職率は通常よりも数パーセント高くなっていますが、これは業界水準の範囲内です」と述べ、今年4月以降は約2,600名を越える従業員を新たに雇用していると語っている。『リンクトイン』によると、ユービーアイソフトの離職率は12パーセントとなっているという。この離職率は、過去12ヶ月間で会社を辞めた従業員数を同じ期間の平均従業員数で割ることで算出される。一方、ユービーアイソフトと同様にセクシャル・ハラスメント問題が報じられたアクティヴィジョン・ブリザード社の離職率は現在16パーセントとなっている。

その他のニュースとして、ロックスター・ゲームスは『グランド・セフト・オート:トリロジー:決定版』で発生していた多くの不具合に対する補填として、PC版の所有者に同社が手がける複数のタイトルから1本を無料で配布することを発表している。この補填は、リマスター版をホリデー・バンドルとして購入したプレイヤーにも適用されるという。

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