スペインのマーキュリー・スチーム・エンターテインメントは2005年にリリースされた3Dアクション・アドベンチャー・ゲーム『アメリカン・マギー・プレゼンツ:スクラップランド』のリマスター版をPC向けに配信したことを発表している。同社は『メトロイド・ドレッド』を任天堂と共同開発したことで知られている。
オリジナル版の『アメリカン・マギー・プレゼンツ:スクラップランド』はタイトルの通り、ゲーム・デザイナーのアメリカン・マギーが開発に携わっていた。かつてレディットのプレイヤーが「『スクラップランド』最高だったよ!」とコメントすると彼は「僕は(タイトルの)宣伝に一役買っただけだよ」と謙遜しているが、もちろん実際の開発では重要な役割を果たしたと見られている。アメリカン・マギーはその後、中国のゲーム開発会社「麻辣馬(スパイシーホース)」の最高経営責任者としてダーク・アクション・アドベンチャー『アリス:マッドネス・リターンズ』等の作品を世に送り出してきた。
『スクラップランド』の設定はオリジナル版とリマスター版で共通したものとなっており、「ロボット専用の世界」である遠い未来の地球、通称「キメラ」が舞台となっている。
プレイヤーは「キメラ」で新参のロボット「D-tritus(残骸)」を操って、逃亡中の人間が犯した連続殺人事件の調査を進めることになる。同タイトルには15種類のキャラクターが登場し、全部で140種類以上ミッションが用意されている。
『スクラップランド』のシングルプレイヤー・キャンペーンでは複雑なストーリーが展開される一方で、マルチプレイ・モードでは宇宙船のレースや戦闘を楽しむことができる。開発元のマーキュリー・スチーム・エンターテインメントは同作のマルチプレイ・モードについて「レースとバトルの二大要素の組み合わせは、いわゆる『ロボットゲーム』のジャンルとしては画期的です。また、オフライン/オンラインでプレイヤー自らが対戦の機会を設けたり、他のプレイヤーとの対戦に参加することができます」と各サイトで紹介している。
また、同社の公式ブログでは、リマスター版に関して「4K解像度、AIアップスケーリングで実現した高解像度テクスチャ、光や陰影の描写の向上、友達とのマルチプレイを強力にサポートする新たなサーバー、ゲーム・パッドへの対応」を含む様々な見直しと改善が施されたと紹介されている。
なお、オリジナル版はPCと初代Xboxに対応していたが、リマスター版は現段階ではPC向けの配信のみとなっている。リマスター版『スクラップランド』は既にスチームと『GOG』で税込2,498円の価格で配信されており、いずれのプラットフォームでも12月21日まで10%割引で購入できる期間限定のキャンペーンが実施されている。
マーキュリー・スチーム・エンターテインメント関連のその他のニュースとして、同社が手がけた『メトロイド・ドレッド』の成功を受けた新作開発プロジェクト『プロジェクト・アイアン』の立ち上げも発表されている。開発者の1人が「ダーク・ファンタジーの世界で繰り広げられる3人称視点のアクションRPG」と公式ブログで説明しているものの、このタイトルの発売時期は今のところ未定となっている。
その他のニュースとして『アサシン クリード ヴァルハラ』の大型拡張コンテンツ「ラグナロクの夜明け」が2022年3月にリリースされることが明らかとなっている。また、開発元のユービーアイソフトは本日12月14日に『アサシン クリード ヴァルハラ』と『アサシン クリード オデッセイ』をクロスオーバーさせる無料アップデートを配信している。
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