Photo: Nintendo

ニンテンドー・オブ・アメリカはハッキング・デバイスの開発や販売により著作権を侵害したとして、ハッカー集団「チーム・エクゼキューター」のリーダーであるゲイリー・バウザーを提訴していたが、ゲイリー・バウザーがニンテンドー・オブ・アメリカに1000万ドル(約11億円)を支払うことで和解が成立したことが明らかになっている。

『ユーロゲーマー』によると、現地時間12月6日にゲイリー・バウザーの著作権侵害に関する訴訟の最終判決が下され、ゲイリー・バウザーはニンテンドー・オブ・アメリカに1000万ドル(約11億円)を支払うことに同意したと報じられている。

昨年、ゲイリー・バウザーは連邦刑事事件で逮捕された後、2件の罪で起訴されており、今回の裁判はこの2件の罪に関するものとなっている。当時、彼はニンテンドー・オブ・アメリカに対して450万ドル(約5億1230万円)の支払いを申し出ていたが、450万ドルの支払いに加えて最大10年の懲役を科せられる可能性があるという。

2020年、ゲイリー・バウザーはNintendo Switchやニンテンドー3DSといった家庭用ゲーム機で海賊版のゲームがプレイできる装置の「違法ハッキングツール」を販売した疑いで、ハッカー集団「チーム・エクゼキューター」のメンバー1名と共に逮捕されていた。

彼は11件の罪に問われて起訴されていたが、「ハッキング・デバイスの販売」及び「ハッキングデ・バイスの不正取引とそれに関する共謀」の2件で有罪となり、その他の容疑は取り下げられている。

また、「マックスコンソール」というウェブサイトも運営しており、Nintendo Switchやその他のプラットフォーム向けのハッキング・デバイスを販売するだけでなく購入者へのサポートも行っていたという。

ニンテンドー・オブ・アメリカは数年前からゲイリー・バウザーが海賊版のソフトを販売していたと見ており、調査していたと報じられている。

その他のニュースとして、ノルウェーとドイツの消費者委員会はニンテンドーeショップでの予約キャンセルや返金は認めれられないとするポリシーは不当との理由から任天堂を控訴し、同社が敗訴したことが報じられている。この判決により、欧州全体のニンテンドーeショップが対応を余儀なくされる可能性がある。

これまでニンテンドーeショップの利用者たちは予約したゲームをキャンセルした場合代金は払い戻しされないルールとなっていた。裁判所は任天堂に対して、EU法が定める「14日以内に行ったオンライン購入は理由を問わずキャンセルできる」利用者の権利を放棄させるポリシーを撤廃するように命じているが、欧州連合の非加盟国にも適用されるのかについては明らかになっていない。

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