Photo: EA Sports

エレクトロニック・アーツは『FIFA 22』の「FIFAアルティメット・チーム」モードで発生していたバグを利用してチート行為を繰り返した3万人以上のアカウントを7日間の利用停止にすると発表している。

先週から「FIFAアルティメット・チーム」モードでは「ノー・ロス・グリッチ」と呼ばれるバグが発生していた。このバグはプレイヤーが試合終了時間になる前に一定の方法で試合から退出すると、失点(相手チームの得点)なしの状態で試合を終了させることができるというものだった。

ゲーム内で1週間にわたって開催される大会「FUTチャンピオンズ」では多くのプレイヤーがこのバグを利用したチート行為で20勝0負の試合結果になる記録を打ち立てていた。

エレクトロニック・アーツはこのバグを繰り返し利用した3万以上のアカウントに対して、現地時間10月20日から7日間『FIFA 22』をオンラインでプレイできないようにする措置を講じたことを発表している。対象となったプレイヤーは今週末に開催される「FUTチャンピオンズ・ファイナル」に参加できなくなる。

『FIFA 22』のプレイヤーたちのサポートを担当している「FIFA ダイレクト・コミュニケーション」は公式ツイッター・アカウントで「このバグを繰り返し悪用したアカウント数は3万以上になります」と発表している。「これらのアカウントはオンライン上で7日間利用できなくなるだけでなく、今週開催される『FUTチャンピオンズ・ファイナル』に参加できなくなります」

7日間のアカウント停止となったプレイヤーは今週末の「FUTチャンピオンズ・ファイナル」には参加できなくなるが、チート行為で得た報酬などはそのまま継続されることになっているため、今回の措置は不十分とする声もあがっている。

投稿サイト「レディット」でユーザーのグリズリー・アダムズ12は次のように述べている。「チーターはゲーム内の市場を一変させてしまいました……アイコン(同モードに登場するトップ選手)や最高レベルは別にしても、その他すべてのカードをチート行為で得た『報酬』で購入していたからです。本来ならもっと重い処分が下されるべきで、今回の措置では(多くの)コインを失ってしまったプレイヤーたちに対する償いとしては不十分です」

このような状況を鑑みて「FIFA ダイレクト・コミュニケーション」はツイッターでプレイヤーたちに向けて、エレクトロニック・アーツのガイドラインである「ポジティヴ・プレイ憲章」を確認するように呼びかけている。

エレクトロニック・アーツは「ポジティヴ・プレイ憲章」でプレイヤーたちに「チート行為や不当な優位性を得る行為をしない」ことを求めていると公言しており、「プレイヤーに対する有害な行為や態度、チート、有害なコンテンツ、違法な行為に対しては措置を講じます」としている。

その他のニュースとして、アクション・アドベンチャー・ゲーム『ゴッド・オブ・ウォー』のPC版が2022年1月に発売されることがプレイステーションの公式ブログで発表されている。

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