Photo: Warner Bros

ワーナー・ブラザースは『シャドウ・オブ・モルドール』のネメシス・システムの特許を申請していたが、ついに特許が認められることになったという。

『IGN』は米国特許商標庁が2021年2月3日に認可通知を出し、2021年2月23日に特許が発行されると報じている。

これによりワーナー・ブラザースは更新料を支払えば2035年まで特許を維持することが可能となる。

先週、『NME』が報じているように、ワーナー・ブラザーズが初めてネメシス・システムの特許を取得しようとしたのは2016年のことだったが、これは受理されなかった。2019年にワーナー・ブラザースが再度この特許の申請を行った際には、グーグル・パテンツは「出願中」としていた。

「コンピューターゲームにおけるネメシス・システム上のキャラクター、砦、敵対関係、服従者」として申請されたこの特許は、本質的にはモノリス・プロダクションのネメシス・システムを他の開発者が使用できないようにし、ワーナー・ブラザーズが所有する形にするという。

ネメシス・システムは、2014年に発売された『シャドウ・オブ・モルドール』のためにモノリス・プロダクションが開発したもので、プレイヤーのゲーム内での行動、例えばゲーム内で次々と誕生する様々なウルク達との戦いでの勝敗などを記憶する機能が好評を博している。

フランバー社の開発者ラミ・イスマイルは自身のツイッターで、特許は登録されたものの「特許を持っているからといって、権利を行使したり裁判に勝てるとは限らない」と指摘している。

またナラティブ・デザイナーであるキャット・マニングもツイッターにスレッドで連続投稿し、この特許の範囲が「極端に広い」ため「類似作品の開発がまったく出来なくなってしまうことが心配だ」と述べている。

2020年7月には『WCCFテック』がワーナー・ブラザース・モントリオールが開発している『バットマン』の新作にはネメシス・システムが搭載されるかもしれないと報じている。

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