スクウェア・エニックスは10月7日、ゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズの音楽を手掛けた作曲家のすぎやまこういちが亡くなったことを同社の公式サイトで発表している。
35年以上にわたり『ドラゴンクエスト』シリーズ第11弾までの500曲以上に及ぶ楽曲のすべてを独りで作曲したすぎやまこういちが9月30日に90歳で亡くなったことが同社の公式サイトにより明らかになっている。長寿タイトルである『風来のシレン』の楽曲を担当したことでも知られていた。また公式サイトを通じて、葬儀・告別式は親類や近親者のみで執り行われたことが報告されている。
スクウェア・エニックスの発表によれば遺族の意向により、弔問や香典、供物、献花などは行わないよう求めている。同社は後日、ファンとのお別れの会を行う予定と発表しているが、日程等は未定となっている。現在制作中の『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』の作曲が、すぎやまこういちの最後の仕事になったという。
公式サイトには、『ドラゴンクエスト』の生みの親である堀井雄二とキャラクターデザインを手掛ける鳥山明の追悼コメントも掲載されている。
「すぎやま先生の、あまりに突然な訃報を聞き本当に残念でなりません。
『ドラゴンクエスト』を作って35年、その世界に、すぎやま先生は音楽という命をずっと吹き込んできてくださいました。
先生には本当に 素晴らしい楽曲を いっぱい書いていただきました。
これからもドラクエは、先生の音楽とともにあります。
ユーザーの皆さんの心の中に 先生は 生き続けるはずです。
すぎやま先生 長い間 本当に ありがとうございました」
堀井雄二(『ドラゴンクエスト』生みの親)
「すぎやま先生の訃報を聞き、驚いています。
つい数年前にお会いした時の印象からも
いい意味で、永遠の命を持つ魔法使いのように思っていました。
『ドラゴンクエスト』のイメージは、
当時からゲームが大好きでいらした、すぎやま先生の
素晴らしく印象的な数々の名曲によって決定付けらた。
と言っても過言ではありません。
長くご一緒に仕事をさせていただいて本当に光栄でした!
心よりご冥福をお祈りいたします」
鳥山明(『ドラゴンクエスト』、『クロノ・トリガー』のキャラクター・デザイナー)
その他のニュースとして、ツイッチが最大規模のデータ流出に見舞われ、情報セキュリティの専門家たちは状況を深刻に捉えてユーザーに対策を講じるよう促している。
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