アマゾン・ゲーム・スタジオから先月末にリリースされたPC向けの新作MMO『ニューワールド』ではゲーム内で黙々と釣りをするボット集団が確認されて話題となっている。
『ニューワールド』等のゲームのニュースや攻略ガイドを提供している情報サイト『アイシー・ヴェインズ』によると、『ニューワールド』のプレイヤーたちが続々とある内容の動画をレディット上に投稿しているという。それらの動画には川や滝などで立ち尽くして、水面に向かって釣竿を投げ続けるボット集団の姿が捉えられている。彼らは一箇所に佇んで単調に釣りの動作を繰り返すだけで釣った魚を分け与えたりはしない。その一方で、最低限の布を身に纏っただけのボットらしきプレイヤーが、「鉄鉱石」を採掘できる場所で地面や岩を延々と掘っている場面に遭遇したという報告も寄せられている。
「釣りボット」の集団は現在オンライン上で話題となっており、中には希少価値の高い魚だけを釣り上げるように設定されているケースも見られるという。レディットに投稿された「釣りボット」の様子を紹介している動画はこちらから。
動画をアップロードした「u/MaskedHeroman」は、ボットがどのような仕組みで希少価値の高い魚だけを捕えているのかレディットで情報を募ったところ、別のユーザーが「ボットたちはプログラムに組み込まれたリストに基づいて釣った魚の種類を判断しています」と回答している。
これを受けて「u/MaskedHeroman」は「ボットたちは希少価値のない魚がかかると、すぐに逃がしてしまいます。ところが、釣竿に珍しい魚がかかった時には突然その場に座り込み、リールを巻き始めるのです。これはFPSゲーム『エスケープ・フロム・タルコフ』をはじめとした略奪系バトル・ゲームに見られるプレイヤーのハッキング行為と何も変わりません。ボットがゲーム内であからさまにこのような行動に出るのは感心できません」と述べている。
中にはボットを懲らしめようとするプレイヤーも出ており、あるプレイヤーは野生の黒イノシシを川の中に誘い込んで、釣りに勤しむボットを攻撃させる様子を投稿している。
なお、同作の利用規約には「人類が火星に移住せざるを得なくなった場合」にゲームのサーバーが利用できるかどうかというユニークな文章が記載されていると、先日から話題になっている。
その他のニュースとして、11月10日に発売が予定されているサッカークラブ経営シミュレーション・ゲーム『フットボール・マネージャー2022』について、試合中のパフォーマンスを詳細に分析できるデータ指標のシステムが追加されるほか、試合中の選手の動作などのアニメーションの表示方法が刷新されることが明らかになっている。なお、同作の日本語版のリリースについては今のところ未定となっている。
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