Photo: Credit: Microsoft

マイクロソフトの最新OS「ウィンドウズ11」が10月5日に正式にリリースされている。インストールに必要な最小システム要件を満たしたデバイスに対して無償アップグレードが順次提供される予定となっている。

「ウィンドウズ11」の入手方法は次の3通りとなっている。「ウィンドウズ10」からアップグレードする場合は、PC等のアップグレードを通知する「ウィンドウズ・アップデート」を利用すると自動でアップグレードが実施される。マイクロソフトの公式サイトにアクセスして「Windows 11 インストール アシスタント」を利用する方法に加えて、各デバイスに挿入できるインストールメディア(USBフラッシュドライブやDVD)もしくは仮想マシン(ISOファイル)を公式サイトからセットアップ・ツールをダウンロードして作成する方法もある。

マイクロソフトは8月に公開された『Xboxワイヤー』のブログ記事で、「ウィンドウズ11では「DirectX12 Ultimate」、「DirectStorage」、「Auto HDR」などのゲーミング機能を搭載することでハードウェアの可能性を最大限に引き出し、これまでで最高のゲーム体験を提供します」と発表している。

新OSがゲームプラットフォームとしての機能も強化されている背景には月額制のサブスクリプション・サービス「Xboxゲーム・パス」への加入を促進するねらいがあるものと見られている。「Xboxゲーム・パス」ではマイクロソフトが開発したXbox向けタイトルがすべてプレイできるようになっており、12月8日に発売予定の『ヘイロー・インフィニット』も含まれている。

Xboxのコーポレート・ヴァイス・プレジデントであるサラ・ボンドは同ブログ記事の中でXboxシリーズX/Sで初めて採用された「Auto HDR」機能について次のように説明している。

「Auto HDRは『ウィンドウズ11』に搭載される独自の機能で、『DirectX11』以降に開発されたゲームにハイ・ダイナミック・レンジ(HDR)の拡張機能を自動的に追加することができます。これにより対象のゲームでより幅広い輝度値と色彩を表現することが可能になり、画像に鮮やかさや深みが増します」

また「ウィンドウズ11」をインストールしたPCでゲームをプレイする時は現在販売されている高速のSSDドライブを利用することができると説明している。

「ウィンドウズ11の独自の機能となる『DirectStorage』により、CPUに負荷をかけることなくグラフィックカードに素早くゲームを読み込むことができます。つまり、読み込みに時間をかけずに非常に精細なゲームの世界を高速でレンダリングすることができるのです。『DirectStorage』の機能が最適化された『ウィンドウズ11』のPCはこの素晴らしいゲーム体験に必要なハードウェアとドライバーで構成されています」

マイクロソフトは引き続き「Xboxゲーム・パス」に注力しているが、Xbox部門責任者のフィル・スペンサーは『ゲームス・レーダー・プラス』でのインタヴューで、今後「Xboxゲーム・パス」が「Nintendo Switch オンライン」のような他社プラットフォームに対応することを否定している。

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