Photo: Valve’s Steam controller

ヴァルヴ社は特許権の侵害を巡る裁判の結果、コントローラーの製造を手がけているスカフ社に400万ドル(約4億2000万円)の罰金を支払うよう命じられている。

裁判の詳細は『ロー・ドットコム』の報道により明らかとなっている。裁判は新型コロナウイルスの流行を受けて、オンライン会議サービスのZoomを使って行われ、1月から1週間にわたり続いていたが、ヴァルヴ社が2013年からスカフ社のコントローラーのデザイン特許を侵害していたとする判決で幕を閉じている。

スカフ社のデザイン特許にはコントローラーの背面にプレイヤーが中指で操作するトリガーが含まれていたという。ヴァルヴ社のコントローラーが2014年の米コンシューマー・エレクトロニクス・ショーで初公開となった後、ヴァルヴ社はスカフ社から特許権の侵害の可能性について警告を受けていたとされている。

ヴァルヴ社はこの警告を無視し、2015年にスカフ社と同じトリガーを搭載した独自のスチーム用のコントローラーを2015年から2019年まで販売していた。ヴァルヴ社のコントローラーの販売台数は160万台以上に上るとされている。

スカフ社の弁護士ロバート・ベッカーは裁判の中でこう述べている「ヴァルヴ社は特許権侵害というリスクが伴っていることを知っていたにもかかわらず、途中でやめようとしませんでした。(聖書に出てくる)ダビデとゴリアテの物語でいうところの、ゴリアテは自分のしたいことをする、といった感じだったのではないしょうか」

ヴァルヴ社が今回の判決に対して控訴するかについては、現在のところ明らかとなっていない。

スカフ社の特許技術を採用したコントローラーは評判となっており、マイクロソフト社の自社オリジナルのコントローラー「Xbox エリート コントローラー シリーズ」にも、そのライセンスが使用されている。

ヴァルヴ社が支払いを命じられるケースは今年に入ってから2回目となる。同社は1月に欧州委員会からヨーロッパで地理的な販売制限、通称「ジオ・ブロック」を行ったとして160万ユーロ(約2億円)以上の制裁金の支払いを命じられている。カプコン、バンダイナムコ、ゼニマックス・メディア、コチ・メディア、フォーカス・ホーム・インタラクティヴも同様に制裁金を科せられている。

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