Photo: Sledgehammer Games

『コール オブ デューティ』シリーズの最新作『コール オブ デューティ ヴァンガード』にニュージーランドの国民的英雄である元兵士をモデルにしたキャラクターがオーストラリアの人物として登場していることに批判が集まっている。

11月5日に発売予定の『コール オブ デューティ ヴァンガード』では赤軍第138狙撃師団のポリーナ・ペトロヴァ、イギリス軍第9空挺大隊のアーサー・キングスリー、第6偵察飛行隊のウェイド・ジャクソン、第20大隊のルーカス・リグスなど、それぞれ実在の人物をモデルにした4人のヒーローが登場する予定となっている。

けれども、4人のヒーローのうち、歴史上で唯一ヴィクトリア十字章を2度授与されたニュージーランド兵であるチャールズ・アップハムをモデルにした「ルーカス・リグス」がオーストラリアの人物として登場しているため、ニュージーランドの国民は不満を抱いているという。

ニュージーランドのニュースサイト『ニュースハブ』は「チャールズ・アップハムの歴史的な存在意義は最高の評価に値します。歴史上、ヴィクトリア十字章を2度授与された兵士は他にいません。この偉業は私たちの祖国であるニュージーランドのものです」と述べている。

「チャールズ・アップハムをモデルにした兵士がオーストラリアの人物として登場していることは私たちニュージーランド市民に対する侮辱であると考えます。控え目に言えば単なる無知ですが、最悪の解釈で言うなら、これは私たち全国民に対する侮辱に他なりません」

『コール オブ デューティ ヴァンガード』のクリエイティヴ・ディレクターであるデイヴィッド・スウェンソンは、この批判に対して「本作に登場するすべてのメインキャラクターは、実在の兵士から多くのインスピレーションを得ています。ルーカス・リグスについては、北アフリカで活躍してイギリス連邦軍の精神を体現したチャールズ・アップハムをモデルにしました」と述べている。

その他の3人のメインキャラクターはそれぞれ自国の実在の兵士をモデルにしているにもかかわらず、ルーカス・リグスだけがオーストラリアの人物として描かれていることについて疑問の声があがっている。

『コール オブ デューティ ヴァンガード』は、プレイステーション4、プレイステーション5、Xbox One、XboxシリーズX/S、PC向けに11月5日にリリースされる予定となっている。プロットやゲームプレイのほか、マルチプレイなどの本作についての情報は公式サイトで公開されている。

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