Photo: Uvula, Panic

Webブラウザベースの無料ゲーム開発ツール「パルプ」に関する詳細が明らかになっている。「パルプ」は近日発売予定のコンパクトな新型携帯ゲーム機「プレイデート」用のゲームを自分で制作できる開発ツールとなっている。

「プレイデート」を開発したパニック社でデザイナーを務めるネベン・ムルガンはゲーム情報サイト『ゲーム・ディベロッパー』で「パルプ」について次のように述べている。「『パルプ』はソースコードを書く必要がないゲーム開発ツールです。もちろん、ソースコードを利用したい場合は『パルプ・スクリプト』というプログラミング言語も使うことができます。『パルプ』はブラウザ内に存在するため、マックブック、デスクトップ・コンピューター、クロームブックやタブレットでも使用することができます」

同開発ツールはゲーム開発を合理的かつ簡略化することでゲーム作りをより身近なものすることを目的にしている。

「パルプ」で制作されたゲームはダウンロードして「プレイデート」で楽しむこともできるほか、ブラウザ機能を利用すればゲーム機がなくてもゲーム制作を行うことができる。ブラウザでプレイしたゲーム内容はUSBケーブルかユーザーの「プレイデート・アカウント」を通じて「プレイデート」に保存される。

この開発ツールを利用すればソースコードを入力する必要がなく、ユーザーがブロック(または部屋)を繋げたり、ピクセルをクリックしたり、オブジェクトにダイアログを入力したりするだけで作成できる。「パルプ・スクリプト」で多少のソースコードの入力はできるようになっているが、「パルプ」はあくまでもユーザーが望む使い勝手の良いツールを目指している。

ネベン・ムルガンは「このシンプルな開発ツールは当初の想定以上にゲーム機能を拡張できるほどの柔軟性があります」と述べている。

また、「ちょっとした発想の転換で、ランダムな迷路を生成したり、長いダイアログ・ツリーを作成したりすることで、アドベンチャー・ゲームやダンジョン探索ゲームのようなものも制作することができます」と続けている。

「パルプ」では音楽や効果音も作成することができ、5つのロボット・チャンネルで構成されたチップチューン風のサウンドを使用することで、誰でも簡単に基本的なループやエフェクトを加えることできるようになっている。さらに作成した音楽はゲーム内の特定のエリアと結びつけて使用することもできる。

「プレイデート」は現在、公式ウェブサイトで先行予約の受付が開始されており、年内には発売されると見られている。

その他のニュースとして、第1回「グローバル・インダストリー・ゲーム・アワード」で『ハデス』が9つの賞を受賞したことが発表されている。本作はこれで合計39の賞を受賞したことになる。

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