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先週から国内外で発売されているプレイステーション5のマイナーチェンジ・モデルについて従来モデルと比べると冷却性能が低下していると報じられている。

オーストラリアのテック系ユーチューバーであるオースティン・エヴァンスが日本とオーストラリアの市場に登場しているマイナーチェンジ・モデルのプレイステーション5を入手して分解し、従来モデルと比較したことで明らかになっている。

『新型プレイステーション5は性能ダウン』と題された動画では、オースティン・エヴァンスがマイナーチェンジ・モデルのプレイステーション5について様々な変更点を指摘している。Wi-Fiハードウェアの変更も含まれており、これは以前『VGC』が報じていた「新しい無線通信モジュール」を新たにプレイステーション5に適用すると示唆していたソニーの文書と関連があると見られている。

オースティン・エヴァンスは最大の変更点は冷却ファンとヒートシンクの見直しで、これによりマイナーチェンジ・モデルは本体が軽量化されていると述べている。マイナーチェンジ・モデルのプレイステーション5は従来モデルよりも300g軽くなっている。

オースティン・エヴァンスによると、冷却機能全体が大幅に小型化されたためヒートシンクの冷却性能が弱くなったことが動作時の高温化の原因ではないかと見られている。一方、マイナーチェンジが行われる以前から動作時に高温化することは確認されていた。

プレイステーション5では新たな拡張メモリーが搭載されているため、さらなる冷却機構が必要となっており、プレイヤーたちは追加のヒートシンクを利用しなければならなかった。小型化されたヒートシンクがマイナーチェンジ・モデルの性能にどれほどの影響を及ぼすかについて現時点では明らかになっていないが、適切な冷却が行われなければゲーム機本体のパフォーマンスが低下する可能性もあるという。

ソニー・インタラクティブ・エンターテインメントがマイナーチェンジ・モデルを在庫不足の解消を目的に生産していることを考えると、銅の使用量を減らすために冷却システムを見直すなど、許容範囲内でコストダウンを図ったのではないかと見られている。ソニーはデジタル・エディションのプレイステーション5の売上が数カ月にわたって赤字であったが、現在はすでに黒字を達成していると発表している。

プレイステーションに関するその他のニュースとしてソニー・インタラクティブ・エンターテインメントは定額制サービス「プレイステーション・プラス」の「よりプレミアムなプラン」を計画していると報じられている。このプランにはアニメ配信サービス「クランチロール」が含まれると見られている。

ソニー・ピクチャーズ・エンターテインメントの会長兼最高経営責任者であるトニー・ヴィンシクエラは同社のプレスリリースで「私たちはできるだけ早く、ファンの皆さまがどの場所でも好きな方法でアニメ体験を楽しめる機会を作り出すことを目指しています」と語っており、「クランチロール」を「劇場、イベント、ホーム・エンターテインメント、ゲーム、配信、テレビなどのあらゆるプラットフォームで」利用できるよう計画していると述べている。

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