8月18日22時に動画番組「ポケモンプレゼンツ」がポケモンの公式YouTubeチャンネルで公開され、シリーズ最新作『ポケモンレジェンズ アルセウス』に関する最新情報が明らかとなっている。
最新作は同シリーズの開発元であるゲームフリーク社が20年以上にわたって提供してきた作品群とは大きく異なり、アクションとRPGが融合したこれまでにない作品となる。舞台設定は「遥か昔」の時代となっており、これまでの作品では見られなかったポケモンの世界を見ることができる。この最新作ではオープン・ワールドの形式が採用されるという。
前作『ポケットモンスター ソード・シールド』の舞台はイギリスのグレートブリテン島がモデルとなっていたが、『ポケモンレジェンズ アルセウス』ではまだ技術の発達していない頃のシンオウ地方が舞台となっており、プレイヤーはこの地で初めての「ポケモン図鑑」の完成を目指すことになる。『ポケットモンスター ソード・シールド』にはオープン・ワールドのようなマップ「ワイルドエリア」が登場しており、最新作ではこのマップからインスピレーションを得たものが導入されるものと見られている。今年2月、ゲームフリーク社は「今までのシリーズにはない新しいゲーム性」が採用されることを明らかにしていた。
同社は「『ポケットモンスター』シリーズ共通の遊びに加えて、新たなアクション要素が追加され、これまでの『ポケットモンスター』シリーズとは異なっています」と発表していた。この作品の評価については今後明らかとなるが、本作について、これまでに公開された情報のまとめが以下の通りとなる。
『ポケモンレジェンズ アルセウス』の発売日は2022年1月28日となる。任天堂と株式会社ポケモンは当初、ゲームの発売時期を「2022年初頭」と公開するに留めていたが、ポケモンの公式ツイッター・アカウントも本作の発売に関する最新情報をツイートしている。
『ポケモンレジェンズ アルセウス』の価格は希望小売価格で税込6,578円となっており、本日より全国のゲーム取り扱い店で予約を開始している。
なお、ゲーム取り扱い店ごとに早期購入の特典が異なり、詳細については同作の公式サイトで確認することができる。株式会社ポケモンで消費者マーケティング部門のシニア・ディレクターを務めるJC・スミスは先日『ゲームズビート』のインタヴューで次のように述べていた。
「準備は着実に進んでいますが、現時点ではまだ詳しいことはお伝えできません。開発チームは素晴らしい情報をたくさん用意していますので、もうすぐお伝えできる予定です」
公式サイトによると、『ポケモン レジェンズ アルセウス』では「『アクション』と『RPG』が融合したかつてない表現」を盛り込んだポケモン・ゲームを楽しめるという。プレイヤーは「遥か昔のシンオウ地方を舞台に、野生のポケモンを捕まえ、調査し、図鑑を作り上げる」ことを目指すことになる。
幻のポケモン「アルセウス」が本作の鍵を握ると見られており、幻のポケモンや伝説のポケモンを好むファンにとっては嬉しい要素となっている。公式サイトで「アルセウス」は「世界のすべてを生み出したと言われている、幻のポケモン」と紹介されている。「アルセウス」が本作の物語にどのように関わってくるのかについては今後も注目が集まる点となる。
本作の舞台は「遥か昔」の雄大な自然が広がる「シンオウ地方」と紹介されているが、この時代設定はこれまでの作品とは異なり、「まだポケモントレーナーやポケモンリーグといった概念もない時代」なるという。
動画番組「ポケモンプレゼンツ」で公開されたゲームプレイ動画を確認する限り、バトルは前作の「ワイルドエリア」に似ているオープン・ワールド形式のフィールド上で展開されるものと見られる。また、さまざなポケモンの姿も明らかとなっており、プレイヤーが「シンオウ地方」で冒険を進める間、探索とバトルへの移行はシームレスに行われるものと見られる。
野生のポケモンはバトルで倒して捕まえるほか、忍び寄って捕まえられる場合もある。
バトル・システムはこれまでのポケモン作品から一新されている。本作ではゲーム画面の右上にポケモンのターンが表示されており、どのポケモンが次に行動するのかがわかるようになっている。
冒険の最初に選ぶ相棒
『ポケモンレジェンズ アルセウス』でプレイヤーが冒険の最初に選ぶ相棒として選択できる3匹のポケモンが公開されている。この3匹のポケモンはこれまでのシリーズの作品のように、草タイプ、火タイプ、水タイプのポケモンとなっている。しかし、本作では「最初に選ぶ相棒」のポケモンがシリーズに初めて登場するポケモンではなく、これまでの作品で「最初に選ぶ相棒」として登場したポケモンが、3匹それぞれ異なる地域から登場することになる。プレイヤーはジョウト地方の「ヒノアラシ」、イッシュ地方の「ミジュマル」、アローラ地方の「モクロー」の中から選択することになる。
『ポケモンレジェンズ アルセウス』の舞台:ヒスイ地方
「冒険の舞台となるのは、雄大な自然が広がるヒスイ地方。まだ、人とポケモンが親密に暮らすことが珍しかった、遠い昔の時代だ」と本作の公式サイトで紹介されている。「このヒスイ地方はやがてシンオウ地方という名で呼ばれるようになる」
ヒスイ地方の中央にはテンガン山がそびえ立ち、それを囲むようにして環境が異なる複数の地域が存在する。それぞれの地域には特色豊かな自然が広がっており、息づくポケモンの生態系も違っている。例えば、草木が生い茂り花が咲き乱れる地域「黒曜の原野」には、草原や森の環境を好むポケモンが多く生息しているとされる。
ヒスイ地方には、この地を調査するために各地から集まって活動している組織「ギンガ団」の活動拠点「コトブキムラ」がある。「ギンガ団」はポケモンの生態調査を担う「調査隊」や「医療隊」、「警備隊」などで構成されているという。
『ポケモンレジェンズ アルセウス』で初登場するポケモン
ヒスイ地方を舞台とする本作で初登場するポケモンもいる。
また、ヒスイ地方でしか見られない姿のポケモンも登場し、このポケモンはアローラ地方やガラル地方に暮らすポケモンのように、地域固有の特徴を持っている。
例えば、ヒスイ地方の「ワシボン」が進化すると、「ヒスイのすがた」をしたウォーグルになる。「冬季になると北のほうから飛来する。これまでに発見されていたウォーグルよりも大柄で、群れは作らず単独で行動することが多い」と公式サイトでは紹介されている。「不気味な雄叫びのような鳴き声にサイコパワーを乗せて、強力な衝撃波を生み出す。衝撃波で弱らせた獲物を、鋭利な爪で引き裂き捕える。また、サイコパワーで自らの第六感を研ぎ澄まし、トランス状態となって身体能力を向上させることもできるのだ」
また、「ヒスイのすがた」をした「ガーディ」も登場する。この「ガーディ」は、これまで発見されていた「ガーディ」よりも体毛が長く、毛の量も多いが、この体毛が柔らかく保温性に優れているため、寒冷なヒスイ地方でも元気に活動することができるという。この「ガーディ」のツノは岩でできており、硬く鋭いが、欠けやすいため、ここぞという場面でしか攻撃には用いないとされている。
公式サイトでは次のように紹介されている。「警戒心が強く、2匹のペアでナワバリを見張る姿も目撃されている。長い間人間と距離を保って生活していたため人慣れしておらず、信頼関係を築くのには時間がかかるようだ」
また、本作では「人々の生活に寄り添い支えるポケモン」として、「オドシシ」の進化系「アヤシシ」が初登場する。ヒスイ地方では「オドシシ」が進化し、古くからこの地の人々にとって欠かせないポケモンであり、大切にされてきた「アヤシシ」が暮らしているとされる。「オドシシ」が一回り大きい「アヤシシ」に進化すると、顎や尻尾、足の体毛も濃くなり、「アヤシシ」の抜け毛を集めて作った衣服は極上の防寒着として重宝されているという。
「アヤシシ」はツノの根本にある黒い玉から、空間をゆがめるほどの強力なサイコエネルギーを生成・放出する。また、ツノをアンテナのように使って安全なルートを探り、若い「オドシシ」たちを率いて群れの先頭を走るポケモンであるとされている。
さらに、新ポケモン「イダイトウ」も登場する。ヒスイ地方の「バスラオ」が進化した「イダイトウ」は、「川の遡上の過酷な道のりで倒れていった、バスラオの群れの仲間たちの無念の魂が取り憑き、進化した」ポケモンであるとされている。「イダイトウ」は取り憑いた魂と共に闘い、魂は意志があるかのように相手を攻撃する。
また、ひとたび敵意を向けられると激昂し、相手が倒れるまで執拗に襲い続けるという。取り憑いた魂から推進力が供給されており、どれだけ泳いでも疲れることはないポケモンであるとされている。
『ポケモンレジェンズ アルセウス』については今後も続報が発表されていくものと見られている。
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