アクティヴィジョン・ブリザード社の従業員たちが有害な職場環境に対する苦情を拡散しないよう人事部から口止めされたと主張している。
これは8月17日に『ワールド・オブ・ウォークラフト』のシニアUIエンジニアであるヴァレンタイン・ポーウェルが自身のツイッター・アカウントに投稿したことで明らかになっている。「私は採用担当者が社員に近づき、アクティヴィジョン・ブリザード社に変化を求める彼らに対して声をあげるのを止めるように言うのを目にしました。どうやら、採用活動で候補者を見つけることが難しくなっているようです」
これに関して同社の従業員であるジェシカ・ゴンザレスは採用担当から彼女の元に届いたと見られるメッセージのスクリーンショットを公開している。
メッセージは「私は採用担当者として最前線で活動してます」という言葉で始まり、「あなたがシェアしている記事の中には、候補者がショックを受ける内容のものもあります」と書かれている。
https://t.co/B1eu95zx0x pic.twitter.com/bmkOefxKJV
— Jessica Gonzalez 💙 #ABetterABK 💙 (@BlizzJess) August 17, 2021
また、「このような企業風土を改善するために会社がどのような取り組みを行っているかをシェアしてもらえませんか。アクティヴィジョン・ブリザード社は問題解決のために様々な取り組みを実行してきましたが、あなたの投稿はこのことには触れていないようです」と続いている。
ヴァレンタイン・ポーウェルはツイートにハッシュタグ「#ABetterABK(より良いアクティヴィジョン・ブリザード社を目指して)」を使って次のように続けている。「より良い職場を求めて声を上げることを禁止するのは決して良いことではありません」
「私たちが会社に要求してきたことは一貫していますし、要求は叶えられていません。会社をより良くしたいと思っていますが、私たち従業員だけでは実現できません。会社を変えるためには声を大にして粘り強く改善をお願いし続ける必要があるのです」
Take it easy on our recruiters they have a hard job sweeping everything under the rug and hiring people. Here are the strides ABK is making by the way, there now I’ve addressed this: pic.twitter.com/oIzeefNHve
— Jessica Gonzalez 💙 #ABetterABK 💙 (@BlizzJess) August 17, 2021
アクティヴィジョン・ブリザード社については、先月の訴訟で同社全体に横行する「男性優位の職場文化」に基づいた待遇の差別やセクシャル・ハラスメントの疑惑が公になって以来、トランスジェンダーの従業員が改名前の名前を不本意な形で公開されたことを告発する報道など、同社の不健全な職場文化の詳細が続々と明らかになっている。
また、シニアスタッフの退職も相次いでおり、最近では『ディアブロ IV』の主要メンバー2名と『ワールド・オブ・ウォークラフト』のデザイナーが同社を去っている。
その他のニュースとして、インナースロース社の従業員が『フォートナイト』に新たに導入された「インポスターズ」モードについて同社が開発した『アモング・アス』と似ている部分が多いため残念に思うとコメントしている。
Copyright © 2024 BandLab UK Limited. NME is a registered trademark of BandLab UK Limited being used under licence.