Photo: Microsoft

プレイステーションのスタジオが制作する初のXbox向け商品『MLBザ・ショウ21』のパッケージ画像が流出し、その後発売が正式に発表されている。

インスタグラムではア・ナーディ・ダッド(Anerdydad)などのユーザーがパッケージの画像を公開しており、作品は完成間近と見られていた。

ソニーは2020年12月に、これまでプレイステーションでのみ発売してきた『MLB: ザ・ショウ』シリーズの最新作を「他のゲームプラットフォーム」にも対応させると公表していた。プレイステーション独占販売ソフトが他のプラットフォームで発売されるのは初めてのことであり、ソニーのゲーム・ライセンス契約が大きく拡大されることを意味している。

当時の発表では具体的なプラットフォームについて言及されていなかったが、発売時期については「早ければ2021年」であるとしていた。Xboxと任天堂の公式ツイッター・アカウントがこの発表についてリツイートしたことから、両社ともこのプロジェクトに関わるのではと見られていた。

公開された『MLBザ・ショウ21』のパッケージにはプレイステーションのロゴ入りとXbox Oneのロゴ入りの二つのバージョンがあり、ライバル同士である2社の企業が並ぶのは初となる。マイクロソフトは既に自社が最初に発売した作品を他社のゲーム機でもプレイできるように対応させており、『マインクラフト』『カップヘッド』『オリとウィスプの意思』などの作品が他のゲーム機でもプレイできるようになっている。

ソニーは以前『デトロイト ビカム ヒューマン』『ホライゾン ゼロ・ドーン』『デス・ストランディング』などのPC版の販売が好調であることから、さらに多くのタイトルをPC版として登場させる可能性があると発表している。なおソニー・インタラクティブエンタテインメントのワールドワイド・スタジオ統括責任者は以前、すべてのゲームでクロス・プラットフォーム対応を行うわけではないと発言していた。

プレイステーションの公式ブログで、ヘルマン・フルストはこう述べている「これを聞いて安心する方もいるかもしれませんが、今回1stパーティのAAAタイトルをPC向けに発売するといっても、これはすべてのゲームをPC向けに発売することを意味する訳ではありません」

「今回の件に関しては『ホライゾン ゼロ・ドーン』がふさわしかっただけのことです。タイトルをコンソール向けと同時にPC向けに発売する予定はありませんし、今後もハードウェアの専用機に100%コミットし続けます」

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