Photo: Psyonix

マイクロソフトは国際スポーツ組織の「スペシャルオリンピックス」とタッグを組み、新たなeスポーツの祭典となる「ゲーミング・フォー・インクルージョン」を開催予定であることが明らかとなっている。同イベントはより多くの人々にゲームとスポーツを身近に感じてもらうことを目的としている。

「ゲーミング・フォー・インクルージョン」の開催は英語版『Xboxワイヤー』のブログ記事で発表されている。開催期間は9月12日から18日となっており、期間中はツイッチの「Xbox」公式チャンネルとYouTubeの「スペシャルオリンピックス」公式チャンネルで生中継される。「ゲーミング・フォー・インクルージョン」期間中は『ロケット リーグ』、『フォルツァ モータースポーツ7』、『マッデンNFL 22』のトーナメントが開催される予定となっている。また、NBA選手のジェイソン・テイタム、アメリカンフットボールの「NFL」で活躍した元選手ジャマール・チャールズ、プロレス団体「WWE」のスター選手たちなど、アメリカの著名なスポーツ選手が同イベントのゲストとして参加する。

Xboxのソーシャル・インパクト部門責任者であるジェン・パナットーニは「私たちXboxは、あらゆる人に楽しめる、より幅広いゲーム体験を実現することを目標としています」と述べている。

また、「eスポーツをより多くの人にとって身近な存在にするためにも、本大会の開催は有意義で重要な第1歩となるだけでなく、知的障害のある人たちの自立や社会参加を目的とした『スペシャルオリンピックス』のアスリートにも競技への新たな参加方法を見出す機会にもなり得ると考えています」と続けている。

「ゲーミング・フォー・インクルージョン」は、マイクロソフトと「スペシャルオリンピックス」が2018年に行われたオンライン・イベントを契機としたパートナーシップの中で育まれてきた。同イベントのトーナメントはいずれもマイクロソフトの運営するeスポーツ専用プラットフォーム「smash.gg」を通じて開催される。「smash.gg」は、eスポーツの配信イベントの運営やトーナメントの制作の支援も行っている。

「スペシャルオリンピックス」は上記の「smash.gg」を利用した独自のトーナメントを開催するためのトレーニングを受ける予定となっており、「トレーニング修了後は、2022年に開催される次回の『ゲーミング・フィー・インクルージョン』に向けて、通年でゲームの練習や大会への参加が年間を通して可能になる」とコメントしている。

「スペシャルオリンピックス」は知的障害のある人たちを対象にオリンピック種目のトレーニングや競技大会の場を提供する活動を行っている。また、同組織は知的障害のある人々に「体力の向上、勇気を発揮する機会、喜びの体験だけでなく、家族や周囲の人々とともに才能や技術、友情を分かち合う機会を継続的に提供する」ことも目的としている。

その他のニュースとして、イギリスの国営放送『BBC』は「2020年東京オリンピック競技大会」の報道を行うスタジオの演出に『フォートナイト』のゲームエンジンを採用していたことが明らかとなっている。このスタジオは実際にはイギリス国内のサルフォードにあり、「東京の街並み」をリアルタイムで再現するためスタジオ映像のレンダリング処理には『フォートナイト』のエンジンが用いられたという。

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