コジマプロダクションの創業者で『デス・ストランディング』のディレクターを務める小島秀夫がフィジカル・メディアの未来を危惧している。
ゲーム情報サイト『VGC』によれば、小島秀夫は8月5日に自身のツイッターで「いずれデジタルデータさえ、個人主導で所有出来なくなる」ことを懸念しており、そのような事態が生じることが「怖い」と述べている。
小島秀夫は次のように続けている。「世界が、国や政府、思想や風潮に何か大きな変化と事故が起こった時、それらへのアクセスが突然、絶たれることもあり得る」
「愛してきた数々の映画や本、音楽に自由に触れることは叶わない。持たざる者となる。それが怖い。これは物欲ではない」
いずれデジタルデータでさえ、個人主導で所有出来なくなる。世界が、国や政府、思想や風潮に何か大きな変化と事故が起こった時、それらへのアクセスが突然、絶たれることもあり得る。愛してきた数々の映画や本、音楽に自由に触れることは叶わない。持たざる者となる。それが怖い。これは物欲ではない。
— 小島秀夫 (@Kojima_Hideo) August 5, 2021
『ゲームズ・インダストリー・ドット・ビズ』がゲーム売上の市場データを分析したところによれば、イギリスでは2020年に「フィジカル、デジタルの両方で約4,270万本のゲームが購入された」ことが明らかになっており、2019年と比べて34%の売上増加となっている。また、全体のうち「半数以上となる2,450万本がダウンロードでの購入だった(2019年と比べて74%の増加)」としている。
ソーシャル・メディアで小島秀夫をフォローしているファンたちにとっては、彼が最近購入したレコードや映画、CDなどの画像を頻繁に投稿することは周知の事実となっている。
小島秀夫は8月6日のツイートでも、最近購入したというドイツの電子音響グループ『タンジェリン・ドリーム』による音源とDVDのボックスセットを紹介し、「もうすぐCDが無くなる。それを考えるとやはり買ってしまう」と、フィジカル・メディアに対する心境を吐露していた。
6月24日に小島秀夫のアシスタントである寺島亜矢子が自身のツイッターに投稿した写真により、小島秀夫が何らかの新しいプロジェクトに取り組んでいることを示唆しているのではないかとファンの間では様々な憶測が飛び交っている。小島秀夫自身は彼のチームが新作に取り組んでいるのか、また具体的に何に取り組んでいるのかについて明らかにしていないものの、寺島亜矢子の投稿で公開された彼の画像はファンを熱狂させている。
その他のニュースとして、プレイステーション4版とPC版の『デス・ストランディング』の累計販売本数が2021年3月末の時点で500万本以上を突破している。
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