ブリザード・エンターテインメントはモバイル向けMMOアクションRPG『ディアブロ イモータル』の配信を2022年まで延期することを発表している。これは、先日実施されたクローズド・アルファ・テストの参加者からのフィードバックを受けたものとなっている。
同社は公式ブログで「『ディアブロ イモータル』のリリース予定日は2022年の前半となり、私たちはゲーム全体に大幅な改善を施していきます」と述べている。
さらに「陣営ベースのエンドゲーム『闘争の円環』のようなPvPコンテンツをより参加しやすく」、また「『ヘアクアリ』のようなゲーム後半のPvEコンテンツをもっと魅力的にする」ために「コア要素やエンドゲームの内容を調整してきた」ことを強調している。
同社は「違うスタイルでプレイしたい方のためにコントローラー対応についても取り組んでいます」と述べており、モバイル専用のタイトルとしては珍しいコントローラーへの対応についても触れている。
『ディアブロ イモータル』のプロジェクトは2018年に発表されており、ブリザード・エンターテインメントが中国のポータル運営会社であるネットイース(網易)と共同で開発しているモバイル向けMMOアクションRPGとなっている。本作のストーリーでは『ディアブロII:ロード オブ デストラクション』と『ディアブロIII』の間の出来事が描かれており、6つのプレイアブル・クラスが用意される予定となっている。
2020年12月、ブリザード・エンターテインメントはオーストラリアのプレイヤー向けに『ディアブロ インモータル』のテクニカル・アルファを開始し、現地のグーグル・プレイ・ストアで事前登録したメンバーのみが参加できるようになっていた。
本作はモバイル版への移行にも関わらず、同社は「ディアブロの迫真のゲーム体験をできる限り損なわず、なるべく多くのプレイヤーに楽しんでもらうこと」が開発陣の狙いであると述べている。
一方で今までのお馴染みの『ディアブロ』のゲーム体験のほうがファンには好まれていると見られており、2019年には『ディアブロ IV』が発表されているものの、現時点では発売日は明らかになっていない。本作はPC、プレイステーション4、Xbox One向けに開発中であることが発表されている。
その他のニュースとして、アクティヴィジョン・ブリザード社は現在、元人事部門のシニア・ヴァイス・プレジデントであるジェシー・メスチャックが退任したことでその対応に追われている。彼の退任は、現地時間8月3日に同社の社長であるJ・アラン・ブラックの退任に続く騒動となっている。
アクティヴィジョン・ブザード社は、セクシャル・ハラスメント疑惑に対してカリフォルニア州公正雇用住宅局から提訴されている。また、同州から厳しい調査を受けたことを隠ぺいしていた疑惑に対して投資家たちが訴訟を起こしているほか、ゲーム内でプレイヤーたちが抗議活動を行うなど様々な問題に直面している。両幹部の退任はこれらを受けたものとなっている。さらに同社の最高経営責任者であるボビー・コティックは投資家向けに「今後社員1人ひとりが自分の行動に責任を持つことになります」と声明を発表している。
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