Photo: Smith Collection/Gado/Getty Images

レディット・ユーザーたちはニューヨークのタイムズスクウェアの電光掲示板にゲームストップ株を巡る一連の出来事にちなんだ広告が掲載されたことに対して賛辞を寄せている。

マテイ・プサッタが運営する電光掲示板で1時間わたって流された広告は「ゲームストップ株はうなりを上げる($GME GO BRRR)」というキャプションとともに、株価が大幅に上昇していることを示す画像と、ニューヨーク証券取引所のゲームストップ株のティッカーシンボルが表示されるものとなっていた。

ゲーム小売店のゲームストップ社の株価は、1月21日には終値が100ドル未満だったが1月29日には325ドルとなり、1週間あまりの間に急騰していた。

この「運動」はレディットの「ウォールストリート・ベッツ」ページの個人投資家たちが、空売りで利益を得ていたヘッジファンドに金銭的なダメージを与えるためにゲームストップ社の株価をつり上げたことに端を発している。

マテイ・プサッタは『ニューヨーク・ポスト』紙にタイムズスクウェアのデジタルサイネージは自社で有するものだったため、1時間の掲出料はたったの18ドルだったと語っている。「純粋にこの運動を支援し、人々を笑顔にするために広告を掲載したんだ」と彼は語っている。「広告を再掲載するか検討中ですが、月曜日に状況を見て判断しようと思っています」

オクラホマ州には別のデジタル広告が掲載され、複数の絵文字と一緒に「私たちは見捨てませんよ、ゲームストップ!」とのメッセージが添えられていた。

「神が初めて私たちを団結させて、腐敗と戦い、明白な正しさの為に立ち上がる理由を与えているかのようだ」あるレディット・ユーザーはそうコメントしている。「このような結束は今まで存在しませんでした。政治的な信条の垣根を超え、皆がやるべきことの為に結束しています」

ゲームストップ株の高騰を受け、米証券取引委員会は株価の高騰に関するレディットの役割について調査するとし、投資アプリ「ロビンフッド」を使用したオンラインでの株の取引を停止したと発表している。民主党のアレキサンドリア・オカシオ=コルテス上院議員、共和党のテッド・クルーズ上院議員、ラッパーのジャ・ルールなどが当該アプリでの活動について批判している。

「おい、(ロビンフッドが)やっていることは犯罪じゃないか」と、ジャ・ルールは日本時間の1月29日にツイートしている。

ジャ・ルールはその後『ローリング・ストーン』誌に1週間ほど前からロビンフッド/レディット/ゲームストップの動向について追っていると話しており、レディットの「ウォールストリート・ベッツ」の閲覧者グループが「ウォール街の大物たち」に対して「反撃してきた」と語っている。

また、トレバー・ノアは映画『マネー・ショート 華麗なる大逆転』でのマーゴット・ロビーの象徴的な入浴シーンを再現し、ソーシャル・メディア上で自身のファンに向けてゲームストップ株の動向について紹介している。

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