『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』が7月29日にスチームとスマートフォンで配信が開始されている。同作のプレリリースの段階でファンたちから指摘されていた「ゲーム内で使用されているフォントが読みにくい」という問題はすでに解決されていると見込まれている。
『ファイナルファンタジー』、『ファイナルファンタジーⅡ』、『ファイナルファンタジーⅢ』のピクセルリマスター版は現時点ではスチームとスマートフォン向けに販売されている。プレリリースを体験した一部のファンたちからは「ピクセルリマスター版の美しいピクセルアートや読みにくい英字フォントは、名作『ファイナルファンタジー』のリマスター版にはそぐわないのではないか」と懸念されていたが、RPGゲームを扱うイギリスのオンライン情報サイト『RPGサイト』がこの問題に対する解決策を見つけ出している。
『RPGサイト』のユーザーたちは、問題となっていた幅の狭い英字フォントは英語版とラテン文字が使用される各言語版のみに使用されており、日本語版にはプレイステーション・ポータブル向け『ファイナルファンタジー』と『ファイナルファンタジーⅡ』に用いられているような幅の広い英字フォントが使用されていることに着目している。
同サイトによると、スチームのライブラリの『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』のプロパティから読みやすいフォントに入れ替えることができるという。一方、フォントの入れ替えによって字幅が広すぎて「ウィンドウから文字がはみ出してしまう」可能性があることを警告している。
フォントの入れ替え方法は、『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』のローカルファイルフォルダに移動して、「Final Fantasy_Data > Streaming Assets」の順にフォルダを開き、いくつかのファイルを移動させるという。『RPGサイト』ではスクリーンショットを使って説明しており、この作業は簡単に終わると見られている。これにより、プレイヤーは読みやすいフォントでゲームを楽しむことができるようになるという。
『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』は、スチーム版では『ファイナルファンタジー』から『ファイナルファンタジーⅥ』までの6作品がセットになったバンドル版が用意されており、9172円(税抜)で購入できるようになっている。個別購入の場合は『ファイナルファンタジー』と『FFⅡ』は各1480円(税抜)、『FFⅢ』、『FFⅣ』、『FFⅤ』、『FFⅥ』は各2200円(税抜)となっている。『FFⅢ』までの3作品は7月29日より発売されているが、『FFⅣ』以降は後日発売予定となっている。
これらの作品はオリジナル版をベースにして新たに制作されたリマスター版となっており、原画家であり現在もデザイナーの渋谷員子が手掛けたファイナルファンタジーの象徴的なキャラクターデザインが2Dピクセルグラフィックスで楽しめるようになっている。
開発元のスクウェア・エニックスは『ファイナルファンタジーV』と『ファイナルファンタジーⅥ』をスチームから削除しており、ピクセルリマスター版への移行を進めている。
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