Photo: Camelot

『週刊文春(電子版)』の7月28日付の報道によると、「2020年東京オリンピック競技大会開会式」の当初の企画案の段階では任天堂が大きく関与しており、同社の複数の楽曲が使用される計画があったことが明らかになっている。

当初の計画では東京オリンピックの開会式で任天堂の『ゼルダの伝説』、『スーパーマリオブラザーズ』、『ポケットモンスター』などの楽曲が使用される予定だったという。

東京オリンピック・パラリンピックの延期を受けて、2020年12月にパラリンピックの演出統括だったクリエイティヴ・ディレクターの佐々木宏が新体制の総合統括に任命されると、前任者とは全く異なる方向性で進めたいと考えるようになり、任天堂に関連した内容を変更したと報じられている。

同誌によると、昨年10月4日付の構成案では「マリオ」の姿をしたレディー・ガガが「マリオ」でおなじみの緑色の土管に入るといった演出も計画されていたという。競技紹介については任天堂の代表取締役 フェローの宮本茂が監修し、「スーパーマリオ」や「インベーダーゲーム」のキャラクターのCGが盛り上げていく内容になっていたと報じられている。

今年6月16日付の台本の〈ミュージック リスト〉には『ゼルダの伝説』の“メインテーマ”や「スーパーマリオブラザーズ」の“スーパーマリオ組曲”、『ポケットモンスター』の“オープニング”などの任天堂の楽曲が含まれていたが、これらの楽曲は開会式当日までの間に外されたものと見られている。

『週刊文春』の記事によれば、任天堂は度重なる計画の変更について「複雑な思い」を抱いていたとされ、同社の楽曲は本番直前ですべて外されることになったと伝えている。

任天堂がオリンピックに関与する計画は2016年のリオデジャネイロ・オリンピックの開催時に遡る。2016年の閉会式では安倍晋三前首相が「マリオ」の土管から登場するというパフォーマンスが行われ、昨年10月4日付の2020年東京オリンピック開会式の構成案ではこれにちなんだ土管のパフォーマンスが計画されていたものと見られている。

その他のニュースとして、ソニー・インタラクティブ・エンタテインメントの最高経営責任者であるジム・ライアンは世界的な半導体不足によりプレイステーション5の生産が遅れる状況が続くことを認め、「大変申し訳ないと思っています」と語っていたことが明らかとなっている。

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