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グーグルは「グーグル・ステイディア」向けにゲームを制作する開発者に対して、「最大限の収益の還元」を目指す新たな取り組みを発表している。ゲームがプレイされた回数に応じて収益が分配されるという。

グーグルは「ゲーム・ディベロッパー・サミット」の中で行われた「ステイディア基調講演」でこの施策を発表しており、開発者にはゲームがプレイされた回数に応じて収益の一部が還元されることになると説明している。

グーグル・ステイディアは、有料サブスクリプション・サービス「ステイディア・プロ」向けにゲームを提供した開発者に対して、同プラットフォームの収益のうち、70%を還元することを約束している。

この分配基準だと、開発者は自分たちが制作したゲームがどれだけプレイされたかによって得られる収益が左右されることになる。プレイ回数はセッション/日ベースで測定される。

しかし、この測定方法は短時間で完結するタイトルよりゲーム・プレイの質が充実したタイトルの制作が優遇されるとして、開発者たちから非難の声が上がっている。

業界に詳しいライアン・ブラウンは「サブスクリプション型のサービスで重要なのは、サービスに対する愛着度です」と述べている。「マルチプレイヤー・ゲームに1日8時間、2年間ログインしてもらえるような、継続的にサービスを利用してもらうことが重要になります」

そして「1回限り、5時間程度のシングル・プレイ体験で完結してしまうようなコンテンツは、サブスクリプション・サービスのプラットフォームではほとんど価値がないのです」と続けている。

この新たな利益の還元システムは個々のタイトルに対する前払い金に追加される仕組みになっている。

また、グーグル・ステイディアは紹介制度となる「クイック・トゥ・プレイ」の導入も予定している。

これはユーザーがグーグル・ステイディアで生成されるアフィリエイト・リンク「クイック・トゥ・プレイ」をクリックすると、開発者たちが手掛けたゲームを無料でトライアル・プレイできる仕組みとなっており、ユーザーが有料サブスクリプションに切り替えた場合、開発者には10ドル(約1,098円)のボーナスが支払われる。

グーグルは、同プラットフォームについて「パートナーである開発者たちが手掛けたゲームへのリンクを生成し、そのリンクを通じてゲームがどれだけ利用されたかといった実績データやグーグル・ステイディアへの動員数等の情報を提供できる独自の機能を備えています」と述べている。

基調講演の最後に今年の第4四半期以降にグーグル・ステイディアで発売されるすべての新規ゲームに関して、開発者の利益が300万ドル(約3億2945万円)以下であれば標準の70%ではなく85%の収益が分配されることも発表している。

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